新しいビジネスを生み出すステップ


起業家的なビジネスを作ることは、シンプルなことではない。また、ビジネスを買うことは、起業家の行動ではなく、職人やマネージャーが取る行動である。

ビジネスを買うという行為は、“ビジネスの中で”働きたいという人に向けられたものであり、”ビジネスの上で“俯瞰する立場になりたいという人に向けられたものではない。

(注意:ビジネスを買うとは、フランチャイズ権などを買うことだけを意味するのではない。他人の作った計画に乗っかろうとすること、自分で想像力を働かせてアイデアを生み出さないことを意味している。)

実際のところ、毎年何万もの起業家がビジネスを始めるが、それらのほとんどは起業家的なビジネスではない。それらのほとんどは、ビジネスを始めようとする人に仕事を与え、職業を生み出しているに過ぎない。

自分でビジネスを始めたいと思うのならば、真に起業家的な世界に入りたいのならば、これら6つのルールに従うことだ。

1.ビジネスは買うものだと思ってはいけない。
後日、真の起業家精神に目覚めたあなたは、その行動を後悔するだろう。

2.つまり、ビジネスをゼロから作っていくこと。
そのプロセスが最大の喜びになる。

3.真っ白な心でスタートする。
「信じられないほどおいしそうなパイ」が出来たからといって、パイを焼くビジネスを始めないことだ。きっとビジネスを開始した日を悔やむことになるだろう。

それよりも、あなたが日々、遭遇している世界を見回してみよう。ホテルやレストラン、靴屋、デパート、空港カウンター、旅行代理店、ウォルマート、スターバックス、マクドナルドなどどこを訪れても見るべきところがある。

そして自分自身に問いかけてみよう、「この絵(状況)の中で何が足りないのか?」そうすれば、何が求められているのか、何が足りないのかに気が付くだろう。出来る限り想像を働かせ、出かけるときにはメモを持っていくことだ。メモ帳のタイトルはこうだ。

“追求するに値するビジネスチャンス”

4.1日の終わりに毎日、何を発見したか手短に書いて、レビューすること。
もっと調査するに値することは、赤ペンで目印を付けること。翌朝、もう一度メモを見て、心に浮かんだことを書きとめること。とても重要で、興味が沸くことについては、別のメモ帳に書き写して整理しておくことだ。

しばらくして、そのメモ帳を見直してみれば、真に起業家的な世界に生きるということが、どれほど素晴らしいことであるかに気が付くだろう。

あなたが見渡すところ、あらゆる場所に、追求するに値するものがあると気が付くだろう。世の中で何が上手くいっていないのか、何が欠けているのかに気が付くだろう。ジグソーパズルの中で欠けているピース、つまりビジネスは、真の起業家精神に目覚めたあなたによって創造されることを待っている。

5.フォーカスを当てる
徐々に、あなたの起業家としての想像力は、1つ、2つ、または3つの解決されるべき問題点にフォーカスされていく。
それこそがあなたが捜し求めているものである。

たとえば、私の妻であるLuz Deliaと私がドリーミング・ルームのツアーから空港に帰ってきたときの話をしよう。彼女はヘルニアから治りかけている最中で、車椅子での移動が必要だった。私たちは事前に車椅子を用意してくれるよう、依頼をしていたにも関わらず、その場所に車椅子がやってくることは無かった。車椅子が必要な人にとって、これほどフラストレーションが溜まることはないことがわかるだろう。この状況で何が欠けているだろうか?

私は考えた。車椅子のポーター、車椅子の数、いつ、どこに、何が必要なのかを予測する管理システムである。この問題はそこに満たされるべき、機会が存在することを示している。起業家的なビジネスが創造されるのを待っているのである。

6.ホワイトペーパー
最後に、追求すべきビジネスチャンスが見つかったら、あなたはコンセプト・ペーパーやホワイト・ペーパーに、その詳細を書き記すべきである。

そこから生まれるビジネスについて書くのである。ホワイト・ペーパーを書き終えたら、それに日付を入れて、バインダーにはさんでおこう。そして同じようなことを何度も何度も繰り返す。そのバインダーは、起業家精神が目覚め始めたあなたによって、創造されるときを待っているビジネスで一杯になるだろう。

ここまでが、真の起業家として目覚めるための最初の一歩である。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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