起業家とは創造者である。


あるCEOが私にこう言った。

“私たちは創造力は必要としていない。私たちは普通のことを実行するだけで良いんだ。”

彼がそう言ったとき、私は彼が何を言っているか理解できた。

世の中のあらゆる創造力は、それが実行されなければ、何の違いももたらさないということを。

もちろんあなたもわかるだろう。それは実践の軽視に他ならない。

しかし聞いて欲しい。

日々、同じことを繰り返すだけで、創造力が無い会社は、成長しないばかりではない。

その会社の関係者から、創造するという人間らしい行為を奪ってしまう。

創造力を必要としない会社に就職した子供が、実家の母親に手紙を書いて、こう言う。

“遂にすごい会社を見つけたよ。その会社は、普通に仕事だけしていれば良いんだ。”

こういったことはとても頻繁に起こるものだ。

私は数え切れないほど、安全を満たすことにしか興味が無い会社のオーナーと会い、働いてきた。

彼らは、安全で、挑戦的でない会社であり、安全なことをする挑戦的でない人たちであり、安全さのなかで挑戦的でない仕事をして、挑戦的でない市場で、目の前にある奇跡をゴミにしている。

まさにそのとおり。

私たちは奇跡に囲まれている。

突拍子も無い奇跡、光や太陽光の爆発で現れる奇跡、私たちの心の目のドアに現れる奇跡に囲まれている。

説明できない現象を奇跡と呼ぶ。それがどこから来たのかわからない。歴史もなく、基準となる点もない。真空から突如現れるようなものだ。

私たちは奇跡を信じたい。

しかし、信じていない。まったく。

私たちは、それをアクシデントや不思議な出来事だと信じる。

科学がいつもしようとするように、私たちはそれを現実的なものだと信じている。

私たちは奇跡が起こると、

“これはあれが原因だ。”

“これはそれから生まれた。”

などと言い訳する。

しかし、ある人は、奇跡に気が付き、会社をワールドクラスにする。

またある人は、奇跡をゴミにし、同じ年月を使って、会社を小さいままで終わらせる。

起業家とは創造者であり、創造するものが起業家となる。

今日一日、創造するための余裕を創造しよう。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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