偉大な起業家が常日頃からしている決断


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私は起業家精神とは、常に求められるものだと信じている。

あなたの会社を成長させようと決意することは、あなたの会社を再創造しようと決意することに等しい。

そして、この決意は、あなたの中にいる起業家によって為される。

あなたは理解しなくてはいけない。

あなたの会社の成長と再創造は、まさに今、起こすべきなのだ。

将来のいつか、ではない。

世界はこの瞬間に代わり続けている。あなたが私の文章を読んでいる、このときにも。

しかし、起業家が考えなくてはいけない問題がある。

それは、あなたの会社は、いま変化が起きていない、ということだ。

正しく言えば、あなたの会社が、私がこれまでの50年間で見てきた会社と似ているならば、残念ながらあなたの会社では変化が起きていない。

変わり続ける世界の中で、バランスが崩れないようにしているだけだ。

私はあなたやあなたの会社を批判しているわけではない。実際のところ、私はあなたのことも、あなたの会社のことも理解していないのだから。

しかし、あなたはあなたの会社を理解しているはずである。

だから私がここで述べている挑戦的な意見を、あなたが自分自身に問うべき質問だと考えて欲しい。

さて、

あなたは、どれだけの時間を“ビジネスの中で働くこと”に費やしているだろうか?

あなたは、どれだけの時間を“ビジネスの外側で働くこと”に費やしているだろうか?

※ビジネスの中で働くとは、職人としての仕事を行うことを意味し、ビジネスの外側から働くとは、起業家の成すべき仕事を行うことを意味する。

この質問に答えることがどれだけ大切かわかるだろうか?

あなたの時間と注意を“ビジネスの中ではなく、ビジネスの外側から働くこと”に注ぐことによって、あなたの会社が成長、そして再創造される可能性はどれだけ高くなるか?

あなたが“ビジネスの中ではなく、ビジネスの外側から働くこと”の意味を知った上で意思決定するのと、知らずに意思決定するのでは、どれだけの違いが生まれるかわかるだろうか?

もうひとつ、上記の質問に対するあなたの答え次第では、あなたの会社は競合他社と比べて際立っており、差別化に成功している会社にもなり得るし、その逆にもなり得る。

あなたにお伝えしておきたい。

あなたの内に秘めた起業家精神を目覚めさせる、と決断することは、ビジネスオーナーとして、マネージャとして、従業員として、最も重要な決断である。

この決断によって、あなたが何者なのかが決まり、あなたが何をするのかが決まり、なぜあなたがそれをするのかが決まり、あなたが将来、どこに辿り着くのかが決まり、どのようにしてそこに辿り着くのかが決まり、辿り着いた後、どうするのかが決まるのだ。

こういった全てのことは、この瞬間、いま行う決断によって始まる。

そう、あなたが会社を始めるまさにその瞬間、あなたのキャリアが始まるまさにその瞬間に。

毎日の全ての瞬間は、新しい瞬間の始まりである。新しい日、新しい会社、新しい人生の始まりである。

それを否定することは出来ない。

あなたがこの瞬間に行う決断が、あなたの残りの人生、会社の未来、そして世界の未来を形作るのだ。

そのことを理解したならば、何も待つことはない。下した決断に従おう。

それこそ、新時代の起業家が毎日行っていることだ。

彼らは偉大なエネルギーで、偉大な創造力で、偉大な目的を持ち、偉大な意図を持ち、偉大な情熱を持ち、行動する決断をする。

そして、世界をデザインし、そしてもう一度デザインし直すのだ。

なんて驚異的な決断だろうか。

もう一度繰り返しておこう。

あなたは、どれだけの時間を“ビジネスの中で働くこと”に費やしているだろうか?

あなたは、どれだけの時間を“ビジネスの外側で働くこと”に費やしているだろうか?

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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