創業して2年で会社を売った男


「ビジネスの中で働くのではなく、ビジネスの外から働く」には、どのような決意が必要だろうか。

それには「意識的な決断」が必要だ。では、意識的な決断とはどのようにするのか。

意識的な決断をするには、まず次の質問を自問して欲しい。

“ビジネスの外から働くとは、どういう意味か?”

ビジネスの外から働くとは、ビジネスを上から俯瞰して、明確に捉えるということだ。いまだけではなく、繰り返し繰り返し。

長期的に、そして短期的にあなたの会社が何を達成しようとしているのかを理解すること。

長期的とは、

・最終的にあなたのビジネスはどのようになるのか
・どのような感じになるのか
・どのように機能しているのか
・何を提供するのか
・どのように提供するのか
・財務状況は

などである。

あなたはビジネスのチーフ・デザイナーでなければいけない。

それがわかっていなければ、あなたは今日、そしていま、何をすべきか、そして何のためにやっているのかを理解していない。

それを考えれば、私が言った、意識的な決断とは何かがわかってくるだろう。

BNIは意識的に創られた会社の好例と言える。

bni
※BNIは世界最大の異業種交流組織
http://www.bni.com

BNIは私の友人であり、クライアントであるアイヴァン・マイズナーによって創られた。システムの階層構造があり、それを運営するチームが存在する。

アイヴァンは、BNIの外側から働くことに決めた。それ以来、BNIは成長を止めていない。

あなたも同じことが出来るのである。

これが第一ステップである。

次の意識的な決断のためのステップは、会社を売るとき、誰に売るのか、そしていくらで売るのか?という質問に答えることだ。

これはとても大切な質問だ。

同じく私の友人であり、クライアントのロジャー・フォードは、私の思想のエバンジェリストと言っていい。

※ロジャー・フォード氏
現在、投資会社アンセム・エクイティ・グループのマネージングパートナーを務める。オリジナル版のE-Myth書籍にも登場しているシリアル・アントレプレナー(連続起業家)。

彼はいくつも会社を創り、成功させ、売った経験がある。

彼はペット用ホテルの会社を創り、それをPetsmartに売った。いまでは1000箇所以上で運営されている。

petsmart
※Petsmartはナスダックに上場している、ペット用品の総合チェーン。
http://www.petsmart.com/

彼と彼のパートナーは、2年で完璧なオペレーションシステムを作り上げた。そして、Petsmartに対して、ペット用ホテルがどれだけ収益性の高い事業になるのかを見せたのだ。

ロジャーの創ったビジネスは、旅行などでペットを家に置いていかないといけない飼い主たちにとって、ベストな選択肢になっていた。

ビジネスを構想してから売るまでわずか2年である。

考えてみて欲しい。

ロジャー・フォードがしたことはなんだったのか?

意識的な決断である。

彼はビジネスの中で働くのではなく、意識的にビジネスの外から働くことを決めたのだ。

彼の成し遂げた事実について、じっくり考えてほしい。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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