起業家とは、○○である。


私の本を既に読んでいるならば、起業家という人物、役割に対して、私が独特の視点を持っていることはご存知だと思う。

ここでは、すべての偉大な、つまり成功した起業家は世界をどのように見ているかお伝えしたいと思う。

それによって、あなたは起業家という人物、役割についてより深く理解できるだろう。

下記の要点を理解してもらえれば、新しい視点で世界を見ることが出来るだろう。この視点は、あなたが今後行うことすべてに対して影響を与えるだろう。

要点 #1: 起業家とは、システム思考ができる人である。

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彼らはすべてをシステムとして捉える。彼らはシステムとして作り上げることを念頭においてビジネスを構築する。

彼らはビジネスが顧客を引き付ける方法、ビジネスがその顧客から売上、キャッシュフローを生み出す方法、ビジネスがその顧客との約束を常に果たす方法、すべての場所にチャンスがあると考えている。

彼らは自分のビジネスを小さなものではなく、エンタープライズ(大企業)として考える。彼らは自分の創ったビジネスが拡張する可能性があるものとして考えている。

そして、彼らはそれを拡張する方法を見いだす。

最初は正確にとまではいかなくても、拡張する方法が分かるまで、問い詰めて、問い詰めて、問い詰める。

そして、彼らが発見するものはいつもシステム的な解決策なのだ。

要点 #2: 起業家とは、先見の明のある人である。

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彼らはビジネスに足を踏み入れる前から、そのビジネスを視覚的に見ている。

彼らにとって、ビジネスは何よりもまず視覚(ビジョン)、つまり、イメージすることが大切である。

彼らには、サイン、床、壁、人々、服装の外観(色やスタイル等)、ナプキン、窓、ロゴ、事務用品、目録、トラック、車が見えている。

起業家とは、そのビジネスに必要となるもの、全てを創る創造主である。

要点 #3: 起業家とは、マーケティング・マニアである。

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私が定義する真の起業家にとって、“ビジネスとは、起業家が約束したことの実現”に他ならない。

「時間通りに!いつでも!」はそのような約束の一つである。

「最低価格…保証します!」もそのような約束の一つである。

約束、約束、約束である。

顧客の注意を引くために、約束をすることから始める。

約束は一つだけであることが大切だ。

あたりを見回してみよう。

すると世界中で、最も驚異的な会社の基礎をなしているのは約束であることが分かるだろう。

それらはすべて起業家精神にあふれた会社であり、マーケティング会社であり、それらの会社はどれもこれも皆、約束をし、その約束を守っている。

だから顧客の心に残るのだ。

起業家は、自分の会社がその約束を毎回守れるように入念に運営すること、そして約束を守るべき理由、守る方法を把握することに対して責任がある。

起業家は、マーケティング・マニアである。

会社をその世界の中で、独特であると特徴づける約束をすること。

そしてそれを守る会社を生み出すための情熱、粘り強さ、断固たる決意。これが起業家が存在する理由である。

要点 #4: 起業家は、詳細にこだわる。

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起業家は自分の会社がまるで商品(例えば、コンピューターや車や椅子)であるかのように見える。そして、世界中のすべてのものは小さな部品で構成されている。

世界中のすべてのものは、思慮深く、丹念に、意図的に一つ一つ構成されている。多くの場合は、肉眼で見ることができないほどのパーツから成り立っている。

起業家は、機能的で、感情的に満足感を与える自分のビジネスを作り出すために、これらのパーツをどう組み合わせれば良いのかということに興味を持つ。

あなたのビジネスの各々のパーツを見てみよう。目に見えるもの、目に見えないもの、それぞれのパーツである。

それらがどう組み合わさるか見てみよう。効果を生み出すためにどう考案されているか見てみよう。

お店のナプキンはナプキンホルダーにどう位置付けられているか見てみよう。来店客がナプキンを取り出す時、それはどんな仕組みになっているのか見てみよう。

レストランでナプキンホルダーからナプキンを取り出すのに困った経験はないだろうか?もちろんあるだろう!

一枚引っ張ると、六枚出てくる!

あなたは一枚使い、五枚が無駄になる。

有能な起業家なら誰でも即座にそれに気付き、その問題を解決するためにどうすればよいか考えるだろう。

これが、私が起業家は詳細にこだわる言う理由だ。

ビジネスのあらゆる細かい点は、そのビジネスの成功または失敗の一因となる。

偉大な起業家は誰でも、うまくいかない些細な事のせいでビジネスは失敗するということを知っている。

だから彼らは詳細に熱狂的になるのだ。

うまく機能させよう!

他のビジネスよりもうまく機能させるようにしよう!

ナプキンホルダーをうまく機能するようにしよう。

ドアマットをうまく機能するようにしよう。

小さな文字、一つ一つの電球にいたるまで、うまく機能するようにしよう。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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