100年続く製材会社の方法


ある地元の製材会社は、約 100 年の間、操業を続けている。

最初の 4 年を生き残れるのが、すべてのビジネスの半数以下であることを考えると、これは誇れることである。

彼らはなぜビジネスを続けることができているのだろうか?

製材会社の場合

彼らの会社の入口には、大きなアメリカ杉の輪切りがあり、重要な歴史的イベントが記されたラベルが飾られている。

「ジョージ・ワシントンの誕生」、「独立宣言」、「カリフォルニア州で金の発見」、そして、樹皮に近いところに、「弊社創業」とある。

ロビーの中では、この会社のルーツを再確認させられる。

会社の歴史を説明したパンフレット。壁に飾られた創業者達の写真、創業当時の場所の絵、歴代の統括マネージャー達の写真。この会社がどのようにして、このコミュニティと共に成熟してきたのかが分かる。

この会社は自身を、「建築請負業者が買い物をする店」と呼び、それを証明するように、建築請負業者専用の入口、便利な構内駐車場、スタッフが配置された建築請負業者のカウンター ( プランを広げることができるスペース )、建築基準書籍が並んだ本棚、入札価格を推定するコンピュータ端末、あらゆる取引に対応する専門家達が揃っている。

これらは、もちろん、それをうまく機能させようとする試みなくしては、 10 セントの釘の袋ほどの価値もない。

その献身の一例として、毎月開催される勤務時間後の従業員用の「学校」がある。

ピザが出され、時間外手当が支給され、建築請負業者のニーズに見合う製品を販売するための細かな点に関してスタッフにトレーニングが提供される。

この会社の貢献を表しているもうひとつのものは、「建築請負業者感謝の夕べ」である。

ホットドッグと風船だけがあるようなものではなく、この会社の最もひいきの顧客、業者、全従業員に対して年に一度開催される祝宴である。

メインの木材倉庫が大宴会場に変わり、白いテーブルクロス、灯明、陶磁器、銀食器が並べられる。ベニヤ板の大きな箱の側に配膳スタッフが気を付けの姿勢で待つ。

統括マネージャーが温かい歓迎の言葉を述べ、この 1 年の貢献に謝辞を述べる。

今夜集まっている参加者のおかげで、彼らの会社が成り立っていることを知らせるのだ。

マーケティングサービスの場合

私のクライアントの 1 つ、マーケティングサービスを 1 人でこなしている女性がいる。

彼女の会社は、スモールビジネス向けの販促プロジェクトを管理している。

新製品の発売開始、新店舗、ブランド変更、季節ごとの販促を通じて、クライアントを支援する。

彼女は、グラフィックアーティスト、写真家、コピーライター、印刷業者など、外部パートナーのネットワークを使い、クライアントがアイデアを実現できるように支援する。

彼女がかつて抱えていた、唯一かつ最大の課題は、その外部パートナー達への依存であったと、彼女は教えてくれた。

締め切りを過ぎるグラフィックアーティスト、間違った紙を使用した印刷業者。

こういったことを彼女は最初、どうすることもできないし、彼ら次第だと感じていた。

しかし、彼女は、彼らのことを、自分のオフィスでタイムカードを押している自分の従業員として見るようになった。

昨年、彼女は各外部パートナーをそれぞれランチに誘い始めた。そのランチで、彼女は自分の話をした。

彼女の戦略的目標と彼女のビジネスに対する情熱を伝えた。彼女は、クライアントへの献身を説明し、この献身を共有する人々と働きたいと説明した。

彼女は、彼女の話に共感してくれる人々に対してのみ協力を求めるようにした。

彼女がクライアントに約束した卓越性と同様の献身をもって彼女の仕事に対応する、と同意した人々に協力を求めたのである。

半年後、ある印刷業者の間違いが締切日に発見された。この印刷業者は指示されることなく、彼女のクライアントに連絡をし、間違いを謝罪し、追加料金も課さず夜遅くまで作業をして時間通りに正しいものを届けたのである。

協力は結ばれ、評判は保たれ、約束は守られ、ビジネス、顧客、ベンダー、コミュニティの間の絆は強まった。

顧客、従業員、ベンダー、コミュニティ組織、相手が誰であろうと、自分の話に賛同してくれる人と、してくれない人がいるだろう。

しかし、多くの会社では、製材会社や、この彼女がしたようなことすらしていないのである。

あなたの情熱に共感してくれ、協力してくれる人たちだけと働くことができたら、あなたのビジネスがどうなるかを想像して欲しい。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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