イノベーションを生み出す方法


かつて聞いたことがある、いや1万回聞いたことがある。

「従業員がクリエイティブになってくれない。既成概念を抜け出してくれない」

と。

私はこれに反対意見を唱えようとしているわけではない。彼らが言うことは正しい。

あなたの会社で働く人たちを革新的、クリエーティブにはできない。既成概念の外側に引き出すことはできない。

がんばっても仕方がない。同じフラストレーション (失敗) につながるだけだ。何度試みても同じ失敗をするだけだ。

実を言えば、そのフラストレーション (人を革新的にしようと試みたときの行き詰まり感) にこそチャンスは潜んでいるのだ。これは他の誰でもなく、あなたが既成概念の枠組みから抜け出るチャンスなのだ。

あなた自分自身が作り出してしまった既成概念だ。

革新的ということに対して、あなたに深くしみこんだ認識の枠組みだ。

端的に言って、イノベーション (革新) への壁を打ち破るには、まずあなたが革新的リーダーになる方法を学ぶ必要がある。会社におけるイノベーションの欠如 (事実それが問題だとして) があるとするならば、それは会社の人たちよりあなたが問題だ。

して欲しいことをどのようにしたらやってもらえるのか?

その方法を学ぶ必要がある。

つまり固定観念、過去の経験から脱却する方法だ。

以下はイノベーションのきっかけとなるシンプルな手順だ。

ステップ1 会社で繰り返し起こる運営上のフラストレーションを見きわめる。

1

こうしたフラストレーションを見きわめるのは容易だ。

セールスの電話が十分でない。

セールス電話の成約率が一貫して低い。

残業を要求するとスタッフが腹を立てる。

優れた人材を見つけるのが難しくなっている。

十分な顧客がいない。

資金繰りが上手くいってない。

次にフラストレーションを1つだけ選んでステップ2に移る。

ステップ2 そのフラストレーションを完全に根絶することに同意してもらう。

2

これは会社の全員ではなく、何人で良い。

全員が、そのようなことを実現するために力を集めることは難しいものだ。

必要なのは何人かだ。そしてチームを編成する。

あなたをいらいらさせることについて一人一人と会話を始める。

そして彼らが興味を持ってくれるかを確かめる。興味がなさそうなら、別の人をあたり、それでも駄目ならまた別の人をあたり、そのフラストレーションを根絶するのに必要な関心を得られたと感じられるまでそれを続ける。

ただし、フラストレーションを根絶する方法は、あなたたちの誰一人として分かっていないということを理解すべきだ。

方法はまだ重要ではない。

このステップで重要なのは、なんとしてもフラストレーションの根絶させることにコミットすることだ。

フラストレーションを根絶したとき、具体的な何か、全員にとって重要な何かが起こることになるからだ。

それがステップ3につながる。

ステップ3 結果について合意する。

3

大きな結果が得られないなら、それを実現する活力となる情熱が得られず実現しない。

活力こそがイノベーションの本質に他ならない。

イノベーションには活力が必要だ。大きな活力が必要だ。

活力は情熱を駆り立てる原動力だ。

情熱は活力を与えられた決意であり、あなたの構想を結果へと導くものだ。

あなたたちを成果へと導くものだ。

結果を出す必要がある。実現したと分かる何かを結果として定義しなければならない。

それは触れること、感じること、見ること、認識することができるものであり、間違いなく実現したと知ることができるものだ。

それは具体的である必要がある。それは刺激的なものでなくてはならない。

他にも必要なものがある。

祝うことだ。

それがステップ4だ。

ステップ4 祝い方を決める。

4

なぜかは知らない、本当に知らないのだが、人々は物事を祝うのが好きなものだ。

私の会社では、いつだってパーティーをやっている!

誕生日、記念日、お別れ会、歓迎会、涙の送別会、喜ばしい再会。

人々は祝うのが好きだ。だから祝うのを忘れてはならない。

コミットメントが結果につながったことを記念する発表パーティーだ。

人々が本当に待ち望むもの、大きな興奮と期待を伴うものにするのだ。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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