ダブルビジョンで会社を捉える


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起業家には、常にふたつの視点が付きまとう。

これをダブル・ビジョンという。

起業家は、日々、ダブル・ビジョンを持って働かないといけない。

たとえば、ひとつには、長期的な展望を見るための視点、そして、もうひとつには短期的な目標を見るための視点である。

長期的な視点がなければ、日々、やらなくてはいけない雑務に対応するだけである。

長期的に何を成し遂げるのか?という視点が定まってはじめて、今現在の仕事に集中できる。

さらに、組織的なダブル・ビジョンもある。

スタートしたばかりの起業家は、常にふたつの役割を担うことになる。

ひとつには、組織図の中で働く、従業員としての役割である。

会社は起業家のものであるが、起業家自身が営業をしたり、電話を取ったり、配送したりしているとき、彼は従業員の視点で働いていることになる。

一方で、組織図の外から見る、オーナーとしての視点も忘れてはならない。

あなたは、従業員として働いている自分の姿を、組織図の外から、オーナーとして見ることが必要である。

そう捉えたとき、従業員としてのあなたには、どんなことが要求されているのだろう?

もうひとつ、起業家は、理想主義な視点を持つと同時に、現実主義の視点が必要である。

大半の人は、理想と現実を相反するものと考えているが、そうではない。

理想を追求しつつ、現実を追及する。

偉大なビジネスはその両方を実現している。

つまり、ビジネスに関わる人たちの生活を変革させながら、利益を上げるのである。

正確に言えば、ビジネスに関わる人たちの生活を変革させることによって、利益を上げるのだ。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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