スモールビジネスが失敗する二つの方法


1985年に出版された「E-Myth Revisited(はじめの一歩を踏み出そう)」の副題は、

”なぜ大半のスモールビジネスはうまくいかないのか、そしてそれにどう対処すべきか?”

である。

では、ここで言っている、スモールビジネスがうまくいかない、とはどういうことだろうか?

あなたのビジネスはうまくいっているだろうか?

このように聞いて、明確に、”うまくいっている”と答えるビジネスオーナーはほとんどいない。

なぜならば、大半のオーナーは、ビジネスがうまくいっているのか、いっていないのか?それすら、自分でもわかっていないからだ。

倒産していなければうまくいっているのか?

もちろん、そうではない。

去年より売り上げが下がっていれば、うまくいっていないのか?

必ずしもそうではない。

もちろん、売り上げはビジネスの成功を計る重要な指標であるが、それがすべてではない。

ビジネスがうまくいっているとは、あなたが思い描いた夢やビジョンに日々近づいていることを意味する。

だから、夢とビジョンが必要なのだ。

夢とビジョンがなければ、あなたは一生働き続け、人生の最後になって、何かを達成した、と言うことができないであろう。

一方で、ビジネスがうまくいかない、とはどういうことか。

倒産、というのは誰の目から見ても明らかな、ビジネスがうまくいっていない状態である。

ただ、それだけではない。

倒産していなくても、当初思い描いていた姿を実現するため、挑戦することを諦めまま、日々、同じように仕事をし続けることも、ビジネスがうまくいっていない状態である。

つまるところ、ビジネスの状態は、成長しているか、衰退しているかしかない。

成長しているとは、夢とビジョンに近づいていることである。

そして、衰退しているとは、文字通り、倒産へと向かっているか、去年と変わらぬ仕事をし、昨年と変わらぬ結果しか出せていないことである。

なぜ変わらなければ、衰退なのか?

それはあなたが日々、歳をとるからだ。そして、日々、新しい競合が増え、新しいタイプの消費者が増えるからだ。

あなたが変わらなくても、世界は進化している。だから相対的に見て、あなたのビジネスは衰退してしまう。

しかし、安心してほしい。

実のところを言えば、世界的に成長した会社の多くは、創業当初から、すばらしい成長を遂げたわけではない。

成長しようとする試行錯誤の中で、オーナーの起業家精神が目覚めた結果、いまの姿になったのである。

起業家精神とは訓練で身につけられるものである。

あなたはいつでも、成長へと舵を取ることができる。

あなたが昔、思い描いた、夢とビジョンを取り戻したとき、それが可能になる。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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