(1/2)連続起業家(シリアル・アントレプレナー)が他業種で次々と成功し続けることができた秘密


本日は、2社創業し、2社とも売却したプロフェッショナル起業家、ロジャー・フォード氏とマイケルE.ガーバーのインタビューをご紹介します。

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ロジャー氏は、1970年代に最初の会社、アルファグラフィック社を創業。店舗型の印刷ショップで、世界に260店舗展開させて売却。

2社目は、ペット向けのホテルを運営するPetsHotelを創業。同じく店舗展開を加速させ、こちらもPetsMart社に売却。

さらに、潰れかけている人工心臓のメーカー、SynCardia社の社長に就任し、V字回復を達成しました。

現在は、アンセム・エクイティ・グループという投資会社の共同創業者として活躍しています。興味深いのは、彼がまったく違う業界で、立て続けにビジネスを成功させてきたことです。

自分が見知らぬ業界には手を出さないほうが良いというのが、私たちの通常の感覚だと思います。

なぜそんなことができたのか?

彼が連続して、これほどの成功を収めてきた理由は、一貫してガーバーの言うスモールビジネス成長のための原理原則を実行してきたからだそうです。

実際には何をしてきたのか。こちらからご覧ください。


Michael: あなたはE-Mythの法則を実践し、人口心臓の会社であるSynCardia社をとても成功させましたね。あなたのような医学的な知識を持っていない人が、どのようにして成功を収めたのでしょうか?

Rodger: 私はビジネスの世界に入って早い段階で、ビジネスを構築するにあたって、ビジネスリーダーが職人的な技術に没頭してしまっていることが、大きな負債であることを学んだのです。

つまり、職人的な状態であることは、失敗が運命付けられているのです。あなたが書籍の中でうまく表現されているように、会社の創業者が、専門的、技術的な知識を持っていなければ、彼はほかの人たちの力を使って、ビジネスを運営する方法を学ぶ必要に迫られます。

たとえば、私の最初の会社、AlphaGraphics社(印刷会社。フランチャイズシステムで世界に展開している)の場合、私は印刷についてはまったく知識がありませんでした。

ふたつめの会社、PetsHotel社(ペット向けの宿泊施設。その後、PetsMart社に売却した)の場合、創業当時、私は犬も猫も飼っていませんでした。

SynCardia社(人工心臓を作っている会社)の場合、先の2社での経験が役に立ちました。もし仮に、私が、医学の知識、機械技術者としての知識に長けていたならば、まったく違うポイントにフォーカスを当ててしまっていたと思います。

Michael: では、何からはじめたのでしょうか?潰れかけている会社を任せられたとき、何から始めたのでしょう?

Rodger: 何より、起業家的なビジョンを持つことでした。ビジネスが完成したとき、どうなっているのか?という明確なビジョンがなければ、職人的な知識、マネージャー的な知識があっても、組織図の一番下のところで、枝葉末節のことを繰り返しているに過ぎません。

言い換えると、それが、私がSynCardia社で行ったように、潰れかけているビジネスを立て直すときであっても、私が過去に何度もやってきたように、新しい会社を作るときであっても、最終的なビジョンが必要なのです。あなたがE-Mythで言っている、“成熟した会社“のように。

Michael: 創業者として成功するには、会社の最終的な姿を描く必要があるということですね。

Rodger: いうのは簡単ですが、私が知る限り、本当にそれを理解し、実践している創業者はほとんどいません。彼らは言葉では言いますが、行動に落としません。

ビジネスの崩壊は、リーダーを含めた社内の人たちが、技術的な側面だけにどっぷりつかり、ビジネスのビジョンを無視したときに始まります。そのとき問題が起こり、混乱が生じ、焦点を失い、起業家熱にうなされた状態となります。

すべての人は、ビジネスの戦略的な結果よりも、些細な面にとらわれがちです。
私は、リーダーの仕事は、ビジネスの目的と将来の道筋を毎日、社内の人に明確に伝え続けることだと強く信じています。

それができなければ、現場の人やマネージャーの人たちは、日々起こる問題を解決することばかりに気を取られます。生き残るための戦略だけになってしまい、焦点を失うのです。

あなたが言っているように、これが、Working IN the business(ビジネスの中で働く)という状態です。これは起業家が行うべき、Working ON the business(ビジネスの外から働きかける)とは正反対です。

私の場合、チームメンバーのコーチとなることが仕事のひとつでした。彼らの動機付けをし、ビジネスのシステムや商品を開発します。これは難しい部分でもあります。なぜなら、人はシステムを作るよりも、目の前の仕事をこなすことに目が行きがちだからです。

Michael: ビジネスのビジョンを実現するのに最初のステップは、ビジネスの外側から働きかけるためのフレームワークのようなものを設計するということでしょうか。

Rodger:まったくそのとおりです。私がしたことは、ビジネスのシステムを作ることです。AlphaGraphics社を立ち上げる前に、1年を費やして、システムの文書化をしました。私はタコベル(タコスのファストフード)の本拠地であるカリフォルニア州ダウニー出身です。そこで、友人がタコベルのシステムの事例を教えてくれ、それを参考にしました。

タコベルのように、フランチャイズ化し、1000店舗を作ろうと思ったのです。実際には500弱の店舗にいたったところで売却しましたが。

あなたがE-Mythの中で書いているように、次の店舗、次の町、次の州、次の国、というように、世界に広げていくように設計したのです。

Michael: 私が知っている限り、AlphaGraphics社は、ソ連に進出しましたが、このような業態はソ連でははじめてだったようですね。

Rodger:そうです。私たちは、1986年にソ連のモスクワに出店しました。6ヵ月後、隣にマクドナルドがやってきました。モスクワの店舗は、世界で最も大きな店舗になりました。

Michael: 1998年に話を移しましょう。USAには14,000のペットショップがすでにありますが、なぜ、ペット向けのホテルにチャンスを見出したのでしょうか?

Rodger: ペットホテルを、ペットショップのようなものと同等に考えていなかったからです。私たちは、ペットホテルで、ホテル、スパ、デイリーケアが持っている機能をワンストップで提供しようと思いました。

対象者は、自分がペットの親だと考えている女性客です。そして、設備は水をはじくような素材にしました。そうすることで、バクテリアの繁殖を防ぎ、においを防ぐことができます。

また、一般のホテルのように、予約システム完備しました。これは好評でした。お客さんは、私たちを一般のホテルのように認識してくれ、グルーミングサービスやデイケアのサービスによって、競合を完全に差別化することができました。

また、お客さんはわれわれに電話をすれば、ペットと話すこともできるようにしました。

そんなことはほかにどこもやっていませんでした。

大半の社員は、最低賃金に近い給料でした。彼らは最初は能力がありませんが、期待以上に働いてくれました。私たちが作った設備やシステムで彼らの仕事をサポートしたからです。設備やシステムは、働く彼らのために作られているのです。

そして、彼らの働く意欲と効果的なシステムが合わさることによって、すばらしい顧客満足が得られました。店に行ってもらえれば言っている意味がわかるでしょう。

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清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。

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