良い人材を雇うために、人材採用の前に考えるべきこと


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あなたが税理士だとして、アシスタントの税理士を雇おうとしているとしよう。相応の能力を持っていて、あなたが自分の仕事を委任でき、振る舞いについても信頼できる人物を雇いたいとしよう。

ここで考えないといけないのは、”能力がある”とは、どういう意味か?という質問である。誰かを雇う際に正しい選択をしたいと思うならば、”能力”についての定義をしなくてはならないだろう。

あなたがそのポジションの人に期待することは何か?

この時点で失敗をすると、雇ったアシスタントとの関係性はまもなく終焉することになるだろう。

あなたにとって能力がある人とはどんな人だろうか?

ここで、ふたつのことを考えないといけない。

ひとつは、その人が、そのポジションで仕事をこなすための、技術的な能力があるかどうか?である。

しかし、技術的な能力があっても、その人材が、”あなたの会社にとっての”良い人材かどうかはわからない。

そこで、もうひとつ考えるべきは、その人があなたの会社に合うかどうか?である。

あなたに人格があるように、会社にもそれぞれ人格がある。あなたが雇おうとしている人は、会社と長く付き合うことができるだろうか?

もし、あなたが初めて人を雇うならば、あなたはここで、会社の”基準”を作ることになる。

仕事に対する基準、アシスタントに対する基準、顧客に対する基準である。

あなたの社員は仕事にどう取り組むのか?

どうあなたと接するのか?

どう顧客に接するのか?

それを明確に定義しなくてはいけない。

では、その基準の定義はどこから生まれるのか?

それはあなたのドリームとビジョンから生まれる。

あなたはどのような会社を創ろうとしているのか?

高い成果を出すためには、高い基準が必要である。

ほどほどの成果で良いならば、ほどほどの基準になる。目の前の仕事をこなすだけで良いならば、技術的な能力だけあれば良い。

新しい人を雇う前に、慎重に基準を定義しよう。

これは人に依存する会社ではなく、システムに依存する会社に変革するために欠かせない道である。

この作業は簡単ではないが、実りがあるものになるだろう。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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