顧客の本質的な問題に入り込むには?


1

多くの講演者やコンサルタントは、聞き手の気分を良くすることだけ言うものだ。

しかし、私はいつも、聞き手の問題の本質に入り込んだ。

それによって、文句を言われることもたくさんあったが、事実として、彼らの会社は成長した。彼らが当初、想像もできなかったほど成長した。

他の講演者やコンサルタントに喧嘩を売る気はないが、彼らの話はいつも、何かを実行するための話であるという点で共通している。

これは”Being(何かになること)”と”Doing(何かをすること)”で比較できる。

スモールビジネスオーナーは、大半の時間を仕事を実行すること(Doing)に費やしていて、”Being”が何を意味するのかを考えていなかった。

私がこれまでに伝えてきたのは、私が不幸にも見つけてしまった、彼らが持っている間違った現実認識についてである。

これは、みんなが悪いと言っているわけではない。考え方の問題であるということだ。

彼らは、本当はそれまでの人生で慣れてしまったのとは、全く異なる方法で、世の中を考え、感じ、体験したいと思っている。

これまで創り上げた全てのことを超えて成長したいと思っている。

実際のところ、誰もがそれを望んでいる。

これが欲しい、あれが欲しい、という表面上の欲求ではなく、私たち全員の魂が望んでいることだ。

私のクライアントが新しい視点で現実を見るためには、自分の箱の中から抜け出てもらう必要があった。

誰もが自分の箱を持っており、その中に閉じ込められている。

そして、その箱を見たがらなかったり、感じたがらなかったり、その箱を自分が創ったこ
とを理解したがらなかったり、そうなればなるほど、ずっと箱に中に閉じこもったままになっている。

しかし、その箱は、彼らが作ったものであるがゆえに、壊すことが出来、超越することが出来る。

だから私はなんと言われようとも、彼らが箱から抜け出して、まったく新しい現実を見ることができるように伝えてきた。

真に成功している人々が常日頃からしているのは、まさにそれだ。

彼らは新しい視点で現実を見て、自分の魂と外の世界を、とても生き生きとした方法で結び付ける。時にそれは音楽であり、時に詩であり、時にビジネスであるのだ。

あなたもそれと同じことをしたらどうだろう。

顧客はすぐに使える秘密を知りたがっている、トリックを聞きたがっている。

だから大半のスモールビジネスオーナーは、顧客にそれを提供しようとする。

これをどうやるのか、あれをどうやるのか。

しかし、私がこれまでに何度も伝えているように、それでは彼らを職人的な視点で動かすだけであり、ほどほどの、コモディティを売っているビジネスにしかならない。

顧客の本質的な問題とはなんだろうか?

彼らが本当に望んでいる人生とはどのようなものだろうか?

それは時に、彼らが見たくない現実を見せ、聞きたくないことを聞かせる必要があるかも知れない。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。