優れた企業文化を創るには?


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今朝、会社のドアを開けたとき、あなたはどんな気持ちだったろうか?

緊張感を感じただろうか?

もしかしたら、大きなため息をして入ってきたかも知れない。もう終業後の予定を考えていたかもしれない。

または、新しい、輝く一日が始まることに胸が躍っていたかも知れない。

いずれにしろ、理解しなくてはいけいないのは、あなたが出社するときの様子は、会社全体の雰囲気、文化に大きな影響を与えている、または影響を受けている、ということだ。

社内文化は、会社と社員との関係をどう創り上げるかによって決まる。そして、あなたが望むような社内文化を創るには、社員が仕事を、”挑戦する価値のあるゲーム”だと感じなくてはならない。

ここであなたにしてほしいのは、会社を客観的に見てほしいということだ。社員は価値観を共有しているだろうか?彼らはあなたが望むように働いているだろうか?彼らは、”同じチーム”で働いているメンバーだと感じているだろうか?

もしそうでなければ、社員と会社との関係性を見直すタイミングだろう。

ここで我々のクライアントの例をご紹介しよう。

歯科医のオーナーであるアダムは、ワールドクラスのビジネスを創りたいと思っていたが、スタッフに対するフラストレーションが絶えなかった。

彼は卓越した仕事、高いプロフェッショナリズムを追及していたが、スタッフの行動は彼の望む基準を満たすものではなかった。

そこで我々のコーチは彼に、スタッフに正しく働くよう伝える前に、社内がどんな状況になっているのか、客観的に観察するように提案した。スタッフは日々、どんな状況に直面しているのだろう?

このテーマについて彼と長い間話した結果、彼は社内の状況を客観的に見ることが出来ないことがわかった。彼のうちにある職人的人格が邪魔をしていたのだった。

そこで彼は成功しているビジネスオーナーである兄に助けを仰いだ。

兄は素性を隠し、患者として来院し、社内がどんな状況なのかを体感してもらうことにした。

結果、兄はたくさんのフィードバックをアダムに与えた。新鮮な目で社内の状況を観察してくれたのだった。

兄が気づいたことのひとつは、スタッフが新しい患者を迎えるための清掃に手間取っているということだった。時には、清掃をする十分な時間がないこともあった。

アダムは、単にスタッフがサボっているだけだと思っていた。

しかし、、実際のところ、スタッフには、彼の基準を満たすほどの仕事を行う時間が与えられていなかったのだ。

そこでアダムは、全スタッフと一緒に、患者が来院してから帰るまで、どんな体験をしているのか、洗いざらい調べてみることにした。

それを行うと、たくさんの改善点が見つかった。

さらにインパクトが多かったのは、スタッフ全員が自分の仕事を理解してもらえ、意見を聞いてもらったと感じだことだった。

アダムは、それ以来、定期的に同じように社内の仕事を確認するようにしている。

CBSの「アンダーカバー・ボス(※)」を見たことがあるならば、これがいかに強力な方法であるかがわかるだろう。

※アンダーカバー・ボス
大企業の経営者が素性を偽って、自分の経営する企業の前線で社員と共に働いてみる様子をとらえる番組。

あなたが望むように社員に動いてもらうには、社員が”あなたが作ったゲーム”に挑戦したいと感じなくてはならない。彼らは、そのゲームがどんなものかを知りたいと思っており、それが自分にとって挑戦する価値のあるものかどうかを知りたいと思っている。

そのゲームをすることで、何を学ぶことが出来るのか、どんな専門家になることが出来るのかを知りたがっている。

繰り返すが、優れた社内文化を創るには、社員が仕事を、”挑戦する価値のあるゲーム”だと感じなくてはならない。

手始めに、次のことについて考えよう。

・あなたはあなたの会社で(社員として)働きたいと思うだろうか?もしあなたがそう思わなければ、誰もそう思わない。

・社員が達成したことを承認する時間を十分にとっているだろうか?もし、出来てないければ、誰も何も達成したいと思わない。

・会社の仕事は、毎日が楽しいと思えるものになっているか?または退屈なものになっているか?

・社員は何をすれば成果につながるかを明確に理解しているだろうか?

これらを考え続ければ、顧客は、あなたの会社が特別な会社であり、特別な人たちで運営されていると感じることが出来る。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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