あなたは組織図のどこで働いているのか?


org

組織構築の第一のステップは、社内での自分の位置づけを知ることにある。私たちの方法に基づいて組織図を創ったことがあるならば、大抵の人は、自分が担う役割の多さに驚くだろう。

しかし、問題はあなたがその役割を正確に果たし切れてないことにある。つまり、機能不全に陥っているのだ。ここでまたこう言うかも知れない。

「ちょっと待って。仕事なら一生懸命やっていますよ。働いて働いて、忙しくてたまらない。来る日も来る日も朝から晩までずっと働き通しですよ」

と。

そんなあなたにやって欲しいことがある。今日から2週間、毎日、記録を付けてみて欲しい。これから2週間程度、毎日、会社に出社から退社までの記録を付けて欲しい。自分がやった仕事を逐一記録すること。

それから、自分が組織図のどの位置でその仕事をやったのかを識別してみよう。

あなた自身が、営業の仕事をしているときを考えてみよう。このとき、あなたがしている仕事は、組織図の中で言うと、どのポジションの仕事だろうか?あなたは現場で営業の仕事をしている。つまり、通常、あなたの上には営業部長がいて、その上には、マーケティング担当副社長、さらにその上には社長兼最高執行責任者がいる。

あなたはオーナーではなく、営業担当者の仕事をしているのだ。分かるだろうか?あなた自身が営業の仕事をしているとき、あなたは自分の会社で、いち営業担当者として働いていることになる。

この作業を行えば、自分が実際にはどこで時間を過ごしたかが分かる。そうしたら、自分がどれだけ膨大な時間を無駄に過ごしているかがわかってしまうのだ。

あなたは組織図のてっぺんで働いている時間が多いのか、または、組織図の底辺で働いていることが多いのか?

実際のところ、大抵のスモールビジネスのオーナーは、組織図の底辺で多くの時間を使っている。すなわち、オーナーではなく、いち担当者として、働いているのである。

あなたがしなくてはならないのは、組織図の底辺から抜け出して、あなたが本来属しているはずの、組織図の頂点に立って仕事をするということだ。

あなたが過ごす時間の90%は、戦略的仕事に使うべきである。たとえ小規模な企業でも、あなたの時間の90%は戦略的仕事に向け、戦術的な仕事は10%に留めるのが理想である。

組織図の中ほどにいる人は、60%が戦術的仕事、40%が戦略的仕事とすべきだ。そして、組織図の底辺では、90%が戦術的仕事、10%が戦略的仕事となるのが理想だ。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。