「世界レベルの企業が実行していること」ターンキー革命基礎理論(4/5)


編集注:この文章は、マイケルE.ガーバーが1980年代に行った講演「ターンキー革命」を文字にお越し、日本語化したものです。事例や数字などのデータが古いことがありますのでご了承ください。

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レイクロックのエピソードで、私が皆さんに伝えたいメッセージは何でしょうか?非常にシンプルです。まるで自分のビジネスをこれから5000回複製するかのように、自分のビジネスを形作りに職場へ行くことを提案します。もう一度言いましょう、私の提案はこうです。まるで自分のビジネスをこれから5000回複製するかのように、自分のビジネスを形作りに職場へ行くことです。自分のビジネスの中で毎日ただ仕事をこなしに行くのではなく、あたかも完璧なビジネスのプロトタイプを何度も何度も作るかのように職場へ行くんです。

どんな人の手に渡しても大丈夫なプロトタイプを作り上げるんです。「ということは、バカを雇えってことですか?」と思っているかもしれませんが、違います。私が言いたいのは、普通の人を活用して、素晴らしい成果を生み出すようなシステムを作り上げれば、専門技術者を雇う必要はないということなんです。これがまさに成功しているビジネス全てに共通する秘訣です、

もし自分のビジネスを5000回複製されるプロトタイプとして見始めたら、どうなるかわかりますか?今現在、皆さんは問題に直面すると、自分でそれを解決しなければなりませんよね?最終的な成果がどうなるのか自分で考えなければならない。ここで問題なのは、たいていの人は考えていないということです。ただ仕事に行くだけなんです。じゃあ、どうすればいいのか?今日が皆さんの立ち上げたビジネスの最初の日だとちょっと想像してみましょう。皆さんは上手くいくシステムを作り上げます。働く人じゃなくてシステムです。

皆さんが最終的に創り出すものは、私が「ターンキーオペレーション」と呼んでいるものです。ターンキーオペレーションとは何なのか?ターンキーオペレーションは、統合された要素で構成され、完全に予測可能な方法で機能するシステムのことです。そのシステムの構成要素は、4つのレベルに分かれています。それについて説明いたしましょう。

最初のレベル、基礎レベルですが、これは「独自のやり方」です。成功している企業には独自のビジネス手法があるものです。フェデックスにはフェデックスの。マクドナルドにはマクドナルドの。IBMにはIBMの。ディズニーにはディズニーの独自のやり方があります。だから、競合他社との差別化が可能なんです。他には独自の方法がないんですから。

2つ目の要素は、最初の要素である独自のビジネス手法を遂行する人材の確保です。有益な人を募集し、採用し、訓練することです。成功している企業は全てこのような人材確保のシステムを確立しています。

そして、3番目の要素。これは、最初の2つの要素、つまり、独自のビジネス手法と人材の管理です。管理システムの構築です。働く人がちゃんとその会社に適したビジネス手法を遂行しているかどうか、穴を見つけるためのシステムです。世界で最も成功している企業はより良い方法を見つけることに常にフォーカスしていますからね。私はこういった企業を「ベスト・ウェイ・カンパニー」と呼びます。他にさらに良い方法がないかどうか絶えず探しています。

何のために?ビジネスを遂行するために。なぜ?他と差別化を図りたいから。どうやって?他では得ることのできない体験をお客様に与えることによってです。例えば、「ディズニーランドについて何を思い出しますか?」と人に聞いたら、その清潔さについて言うんじゃないでしょうか?ミッキーとかのことを話すんじゃなくて、どれだけ綺麗だったかについて話すんですよ。でも、一体なぜそこに着目するんでしょうか?なぜなら、他の場所はとても汚いからです。

じゃあ、ディズニーはどうやってその清潔さを保っているのか?なんと、ディズニーランドでは毎晩、全体をスチームクリーナーで掃除しています。しかも、35年以上にわたってそれを続けています。だから、いつ行ってもあんなに綺麗なんですよ。でも、なぜそこまでするんでしょう?それは、ディズニーランドはいつも綺麗に整っているというイメージを消費者の心に植え付けたいからなんです。だから、一瞬にして差別化が実行されます。うちらのところは綺麗だけど、他はみんな汚い、と。

そして、最後となる4番目の要素についてお話したいと思います。私はそれを「事業開発システム」と呼んでいます。絶えず革新をし続け、成果などを数量化し、ビジネスの組織化を図るプロセスです。より良い方法を見つけるのが革新。どれほどの成功が見込めるか見極めるための数量化。そして、毎回確実に同じ方法で上手くいくようにするための組織化。偉大なビジネスというのは偶然には起こりません。

偉大な起業家は素晴らしい人材のスキルに頼ってビジネスを立ち上げると、いつか困ったことになるってわかっています。なぜなら、自力でビジネスを行わなければならなくなるからです。求めるべきは世の中にいる普通の人々です。素晴らしい企業で成長できるチャンスを求めている人たち。そこで、そういった人たちがシステムを活用して自分自身のキャリアを築けるよう、私たちが場所を提供するんです。誰のためか?それは、株主のためであり、起業家のためであり、会社の経営陣のためであり、社員のためであり、お客様のためであり、そして、世界のためにです。

>>次に続く

編集注:この文章は、マイケルE.ガーバーが1980年代に行った講演「ターンキー革命」を文字にお越し、日本語化したものです。事例や数字などのデータが古いことがありますのでご了承ください。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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