2種類の労働 – 「仕事」と「遺産」


ガーバーの書籍を読んだ経営者が、“2種類の仕事“について記事を書いています。なかなか面白い視点なので、参考にしていただければと思います。

以下は、記事の概要になります。


29年前、私はマイケルE.ガーバーの書籍を買った。その内容を私なりにまとめると次のようである。

・ビジネスをスタートするときには、「仕事」と「ビジネス」の違いを明確に理解しておかなければいけない。

・「ビジネス」は複製可能であるが、「仕事」は複製できない。

・やっていることを複製できなければ、あなたがリタイアしたり、死んだりしたときに、そこに投資したお金と時間は無駄になってしまう。

・だから開業前に、そうならないようにビジネスを設計する必要がある。うまく出来れば、ビジネスは資産となり、自動的に収入を生み出したり、売却したり出来る。

・フランチャイズのように運営できれば、あなたの仕事は、最低限のトレーニングを受けた他の人でも実行可能になる。

・普通の人が傑出した結果を生み出せるような仕組みが必要である。

・会社を売るつもりがなくても、売れるような会社を作ることで、より良い会社になる。

JOB(仕事)かLEGACY(遺産)か

あなたが私やガーバーと同じくらいの年齢になったと考えてみよう。あなたは世の中に何を残せるのかを考え始めるはずだ。そのためには、世の中に残せるビジネスを作らなければいけない。

いまどんなことをしていたとしても、あなたはいずれ、ビジネスを経営することが出来なくなる。だから、単なる「仕事」を始めてはいけない。残らないビジネスをはじめてはいけない。

時間はあっという間に過ぎ去るものだ。時間を賢く使わなければいけない。

たとえば、講演やセミナーを考えてみよう。それだけ本業にしていては、「遺産」を残すのは難しいだろう。

スピーチや講演は、ビジネスに影響力を及ぼせる時間が短い。記事よりも短い。私はこれまで講演も行ってきたし、記事も1万4千以上書いてきた。記事はオンライン上に掲載されている限り、半永久的に残り続ける。誰かが検索すれば見つけることが出来る。

しかし、講演はYoutubeにでもアップされていない限り、石鹸の泡のようにその影響力は消えてしまう。

だから少なくても65歳以上の人は、それだけで終わるようなスピーチを引き受けてはいけない。この年になって、私はもう単なる「仕事」には興味がなくなった。

あなたはあと何年生きるのか?

あなたがいま行っている労働の成果が、余命よりも長く影響力を持つ場合、それは「遺産」となる。そうでなければ、単なる「仕事」として何も残せずに終わってしまうだろう。

年をとればとるほど、「仕事」に費やす時間は減らしていくべきである。「仕事」に時間を取られれば取られるほど、「遺産」を残すための時間がなくなる。

英文元記事:
https://www.lewrockwell.com/2015/06/gary-north/what-i-learned-about-starting-a-business-in-1986


多くのスモールビジネス経営者は、収入を得るために会社を運営しますが、本当の起業家は、会社という資産を残すために働きます。

ここで言っている「仕事」とは目先の収入を得るための仕事のことだといえます。一方の、「遺産」とは、会社という資産を形作るための仕事のことと言えます。

どちらの場合も、労働することには変わりはないですが、その目的が大きく異なるというお話です。

「仕事」をしているのか、「遺産」を残しているのか、日々の仕事を見直して、考えるきっかけにしてもらえればと思います。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。

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