マイケルE.ガーバーへの10個の質問


以前、マイケルE.ガーバーが受けたインタビュー「よくある10個の質問」をご紹介します。ご参考にされてください。

Q1. 起業家の神話とは何ですか?

A1. 起業家の神話とは、この国の起業家、ひいては世界中の多くの起業家は、彼らが考えているような起業家ではない、という考えから始まっています。彼らは、私たちが「起業家熱に駆られた職人」と呼ぶものになっています。

言い方を変えれば、彼らは自分が自由になるために働いてくれるビジネスを作っているのではなく、自分に仕事を与えるビジネスを作り上げています。その仕事で彼らは毎日、忙しく働いています。その仕事の内容は、起業家としての真の仕事とは大抵異なっています。

もし彼らが、起業家としての視点を持つことが出来れば、彼らの人生はより豊かになるはずなのです。

Q2. いますぐ自分のビジネスを改善するために必要な最も重要なことは何でしょうか?

A2. 多くの人がその質問をしてきました。

簡単に答えるとするならば、ビジネスを改善するために必要なひとつのことは、

“ビジネスを改善したい”
“ビジネスを変革したい”

と真剣に考えることです。変な答えに聞こえるかも知れません。しかし、自分のビジネスを変えたい、と真剣に考えることです。

知っておかなければいけないことは、大半のスモールビジネスオーナーは、ビジネスを偉大にする方法を知らない、ということです。そしてそれを認めることです。もし知っているならば、既にそうなっているはずなのです。

大半のスモールビジネスオーナーは、ビジネスを偉大にする方法を知らないために、自分のビジネスがそうなるとは想像すらしていません。そのために、日々発生する問題に対処するだけになっているのです。

もし彼らがその方法を知ることが出来れば、ビジネスは変わり始めるのです。なぜならば、ビジネスに対する考え方が変わるからです。

Q3. 会社の外から働くことの重要性については理解しました。しかし、いま現在は、仕事で忙しく、起業家的な仕事に時間を割けません。

A3. 時間がないということですね。戦術的な仕事に時間を全ての時間を取られて、行うべき戦略的な仕事が出来ない場合にどうするのか?

最初に行うべきなのは、明確に、詳しく、今、あなたが何に時間を使っているのかを知ることです。私たちはスモールビジネスオーナーにそれをやってもらっていますが、彼らは、その結果を見て驚きます。彼らは、自分が思っていることと、まったく違う行動を取っています。

自分は経営者の仕事、起業家の仕事をしていると考えている人であっても、実際に使っている時間を調べてみると、彼らが考えているのとは全くことなる行動を取っています。

なので、まずそれを知ることが重要です。あなたに言っておきたいのは、もしあなたが、自分がやり方を知っている仕事、すなわち職人の仕事に大半の時間を費やしているならば、1日の大半を無駄にしている、ということです。

Q4. あなたはオーナーがいなくても機能するビジネスを創るという話をしていますが、私のやっているのは、プロフェッショナルサービスであり、完全に私に依存しています。あなたのモデルをどのようにしたら私の状況に当てはめることが出来ますか?

A4. いい質問ですね。私たちがいま生きている時代においては、それをシステム的に行う方法がいくらでもあります。あなたのプロフェッショナルサービスを提供するための、プロフェッショナルシステムが作れるということです。

まず、あなたが日夜行っている仕事を、システム的に考える必要があります。

あなたに自問自答して欲しい質問とは、次のことです。

“私たちのビジネスの中で、実行が不可能なこととは何だろうか?しかし、もし私たちがそれを出来たら、即座にビジネスが革新することとは何だろうか?”

もし、他のプロフェッショナルサービスたちが見れば、それは絶対に不可能だと思えるようなこととは何でしょうか?しかし、もしそれを出来たら、即座にビジネスが革新することとは何でしょうか?

この答えを実現するために必要なのが、プロフェッショナルシステムです。

プロフェッショナルシステムとは、あなたの専門分野において、最もレベルの低い初心者が、あなたと同じようなサービスを提供するために作られるものです。それが実現できれば、あなたのビジネスは、あなたが想像したことが無いほど繁栄するでしょう。

Q5. あなたはプロフェッショナルなマネージャーを雇うのではなく、マネジメントシステムを作ることの重要性について話していますが、その場合、マネジメントのノウハウはどこから生まれるのでしょうか?

A5. まず、マネージャーが何かを定義しなくてはいけません。マネージャーとは人を管理するのではありません。マネージャーはプロセスを管理します。

そのプロセスとは、結果をもたらすために作られます。

そしてその結果とは、競合優位性を持つために、ビジネスオーナーやシェアホルダーが定義した結果のことを指しています。

だからまず、マネージャーはその結果が何かを理解しなくてはなりません。市場において、あなたのビジネスが達成すべき、欠かせない結果とは何でしょうか?その結果が明確でなければ、何人のプロフェッショナルマネージャーを雇おうとも、彼らはあなたが満足する結果をもたらしてくれないでしょう。

Q6. ハンバーガー屋のような単純なビジネスにおいては、あなたの考え方が適用されるのはわかりますが、半導体やソフトウェアのようなハイテク企業においても通用するのでしょうか?

A6. 最も偉大なハンバーガー屋であっても、最も偉大な半導体メーカーであっても、大した違いはありません。ハンバーガー屋とハイテクカンパニーの違いは、無視できる程度のことなのです。

求める結果を生み出すために、最もコストがかからず、最も効率的で、最も簡単で、最も確実な方法とは何か?

その答えを探し続けるだけです。

この最も偉大な方法を、普通の人たちで実現するにはどうしたら良いのか?を考えるのです。

Q7. 私はビジネスを通じて、ほしいものをすべて得ることができました。私はいまのビジネスを売る必要があるのでしょうか?

A7ビジネスがその段階になったら、あなたは得たいと思っていたものを得られているでしょう。次なる段階は、新しい目的を見つけることです。なぜならば、人生の大きな目的とは、成長だからです。成長が無いこととは、死を意味します。ゼロの世界です。

一度、真剣に考えてみてください。もし、あなたが完全に自由になったら、あなたは何をするのか?どんな人になるのか?それが見つかったならば、質問への答えが得られるでしょう。

Q8. どのようにして、社員にビジョンに向かって行動してもらえばよいでしょうか?つまらなくて退屈な仕事をしている人を、どうやってエキサイトさせるのでしょうか?

A8. これも良く聞かれる質問です。仕事がつまらなくて退屈なのは、ビジネスオーナーの問題です。

つまらなくて退屈なのは、仕事自体ではありません。仕事に対する態度の問題なのです。

あなたが採用し、トレーニングする全ての人たち、彼らが人生の中で、真に求めていることとは何でしょうか?どのようにしたらそれを知ることが出来るでしょうか?

あなた、あなたのスタッフ、顧客、外注先、すべての人々は、人生により多くのことを求めています。意味を求めています。

どうすれば、彼らに、“遂に、自分が興味あることを出来る仕事場を見つけたぞ。”と言ってもらえるのか?

その環境を作るのがビジネスオーナーなのです。

Q9. 大企業ならシステムを作る意味がわかるのですが、ファミリー経営のビジネスにおいては創造力を抑制し、ロボットを生み出すことになりませんか?

A9.私が伝えたいのは、システム化とは、社員の能力を最大限に引き出すことなのです。

基準を上げるのです。システムがあることによって、彼らがこれまでやったことの無かったような仕事を出来るようになります。どんなことにも、それをより上手く行うための方法が存在します。システム化のプロセスにおいてそれを発見していきます。

偉大なシステムを作り出すプロセスとは、ロボットの仕事ではなく、創造力のいる仕事なのです。

Q10. パパママストアのようなビジネスでは、あなたの言っているようなことを実現する費用が無いように思うのですが。

A10. 必要なのはお金ではなく、それをやりたいという欲求と創造力です。

より優れた営業システムを作る、より優れた電話対応のシステムを作る、より優れた組織を作るためにお金は必要ないのです。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。

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