夢見る起業家(1/2)


dr1

※このインタビュー文は、著名インターネットマーケターのペリー・マーシャルがマイケルE.ガーバーにインタビューした音声を抜粋し、書き起こしたものになっています。


ペリー:今日はあなたが他の色々なところで話しているシステム化の話ではなく、新しくチャレンジしていることについて聞きたいと思います。これまでの経緯を教えてもらえますか?

マイケル:はい、私は2005年、これまでに30年かけて創ってきた会社を退き、69歳にして新しいことを始めました。

スモールビジネス経営者に決定的に欠けていることを見つけ、それを解決するためです。そして、ドリーミングルームというものを開発しました。

最初に行ったドリーミングルームで私は、最初にこう言いました。

“ビジネスについて知っていることをすべて忘れてください。真実だと思っていることをすべて忘れてください。あなたの会社は古い道を進んでいると思ってください。これから新しい道を創り出すのです。あなたの夢、ビジョン、目的、ミッションを見つけるのです。それはこれまでに無い体験になるでしょう。”

こうしてイベントが始まりました。

正直に言えば、私が最初に始めたとき、何をすべきかわかっていませんでした。すでにドリーミングルームに参加するために、お金を払ってくれた人たちが目の前にいる、という事実以外は白紙の状態でした。

ともあれ、開始から1時間半経ったとき、私は言いました。

“さて、ノートを開いてください。私は30分後に戻ります。いまのあなた方の夢を書いてください“。

彼らはどうやれば良いんだ?と混乱していましたが、起業家精神にハウツーなどないのです。

30分後、私は帰ってきて、夢が描けた人はいますか?と聞きました。誰も手を挙げませんでしたが、そのうち、ひとりの勇気ある人が手を挙げました。

私は彼を壇上に呼び、隣に座ってもらいました。私は彼のノートを見ました。

そこで私が気づいたのは、彼が書いたのは、彼の夢ではないということでした。そこには典型的で一般的な夢の描写があっただけです。

湖が見える森に、妻と3人の子供、そして赤い車。彼が書いたのは、みんながアメリカンドリームとして認識している典型的な描写でした。

いつも同じです。夢といってみんなが思い描くのは、こうした典型的なアメリカンドリームなのです。

ペリー:それは自己啓発セミナーで良くある話ですね。“私はキャデラックが欲しい。地中海クルーズに行きたい。牧場を運営したい”といったようなことです。

マイケル:そのとおり。これはバケットリスト(死ぬまでにしたい事)と呼ばれるものですね。彼らのバケットリストは想像力にかけ、とても個人的です。私はこうした個人的な夢と起業家的な夢を区別するため、インパーソナル・ドリームという言葉を創りました。

インパーソナル・ドリームとは、他人についての夢です。パーソナル・ドリームはその人自身だけの夢。インパーソナル・ドリームは、貢献することに焦点を当てています。パーソナル・ドリームは何かを得ることに焦点を当てています。

私はこれまで、偉大な創造者や起業家たちを見てきて、両者には大きな違いがあり、偉大な人たちはインパーソナル・ドリームを創造することに楽しみを見出していることを知りました。

もっとも大きな問題は、その他大勢の人たちは、それを創造する方法を誰にも教えてもらっていない、ということなのです。

実際のところ、世の中では正反対のことが起こっています。私たちの創造性やインスピレーションは、子供のころに芽を摘まれてしまうのです。クリエイティブな子供は問題を起しがちだと思われてしまいます。問題のある生徒だと思われてしまいます。型にはまらない社員は、問題がある社員だと思われてしまいます。

誰もが平均的であることを望んでしまうのです。“部屋を片付けなさい、黙りなさい、食べるときはしゃべっては駄目”、そういったことになってしまうのです。

だから私が目指しているのは、人々のうちに存在する起業家、発明家、創造者を呼び起こすことです。

これまで、それができなかったために、米国では経済的な悲劇が起こっています。この世界でもっとも起業家的といわれている国でさえ、人々は創造者ではなく、疲労する人になってしまっています。

政府は私たちに自由を与えるのではなく、コントロールしようとしています。かつてこの国を作った人たちは、それまでとまったく違った視点で世の中を捉え、人々に自由を与えました。彼らは、本当の起業家といえるでしょう。

彼らはこの国を外側から捉えました。すべての人が人生を自由に生きる権利を持てるように、自分で自分の道を切り開けるように、この国を創り直したのです。

みんなこういいます。“仕事が無くて問題が起きている。”と。

しかし、本当は充分な起業家がいないことが問題なのです。なぜなら、起業家が仕事を生み出すからです。

スティーブ・ジョブズのジョブズ(JOBs)は、まさに起業家にぴったりの言葉です。彼は新しい産業を何度も創りましたからね。みんながそうすべきなのです。

ペリー: ポーカーの達人が言うには、“誠実さ”や“一貫性”という言葉を多用する人は、嘘をついているということです。それと同じように、政府が“雇用”や“仕事”について話すときは、彼らは雇用を創るのではなく、奪っていると考えたほうが良いですね。

マイケル:そうですね、 彼らは雇用を創る力がありません。彼らはあなたのお金を浪費しているだけです。政治家が履歴書を書いて、あなたの会社に応募してきたら、彼らを雇う経営者はいないでしょう。

お金が何を意味するのか、働くということが何を意味するのか、どうすれば大きな組織を作れるのかを知らない人たちに、私たちの、そして国の命を預ける理由はありません。

しかし、それに甘んじている私たちの現状も悲劇的なものです。他人に頼った人生を生きている人が多いのです。マイケル・ジャクソンが亡くなったとき、鬱状態になった人たちがいました。彼らはこの国が抱えている問題の象徴といえます。自分の人生を生きていればそんなことにはならないのです。

かつて、人々に自由をもたらそうとしたリーダーがいたときはそうではなかった。彼らは人々に自立し、自分で人生を創り、コミュニティに貢献し、より良い世界を創るビジョンを見せました。それがリーダーです。いまの政府にそんな人はいませんね。

偉大な起業家は4つの役割を担います。

まず、ドリーマーが夢を創ります。夢とは偉大な結果です。次にシンカーがビジョンを創ります。ビジョンは偉大な結果を成し遂げるためにしなければいけないことです。次にストーリーテラーが、目的を創ります。目的はなぜそれらを成し遂げなくてはならないのか?です。そしてリーダーがミッションを創ります。ミッションとはそれらを成し遂げるために必須のシステムです。

私自身、1977年にビジネスをスタートしたとき、いま言ったとおりのことをやりました。そして、いま、そのビジネスが世界中に広がっている状況を見れば、そのときに創ったシステムが正しかったことは証明されています。

多くのスモールビジネスオーナーは、まだ自分が創ったビジネスのすばらしさに気がついていません。彼らがそれに気がつくのは、人々のうちに秘めた能力を開放し、普通の人でもすばらしい結果を残せるシステムを作り、自分のビジネスが世界中に広がっている姿を見たときです。


続きはこちらから:
http://blog.entre-s.com/370

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。