夢見る起業家(2/2)


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※このインタビュー文は、著名インターネットマーケターのペリー・マーシャルがマイケルE.ガーバーにインタビューした音声を抜粋し、書き起こしたものになっています。

パート1はこちらから:
http://blog.entre-s.com/367


ペリー: これを聞いているのは、これからビジネスをはじめようとしている人から、100億円企業のオーナーまで幅広いのですが、私たち全員に欠けているものは何だと思いますか?これまでの話にも既に答えがあったと思いますが、確認する意味でも教えてください。

マイケル:100億円企業を創った人は、まだビジネスをスタートしていない人よりもたくさんのことを知っているでしょう。それは間違いありません。しかし、経験だけが人生の教師とはいえません。

全ての人は打ち破らないといけない箱の中に入っています。それによって、考え方に限界が生まれています。私たちは自由になる代わりに、何かの奴隷になってしまっているのです。その何かとは私たちが自ら創り出した物です。

100億円企業のオーナーは、それを失うことを恐れているかも知れません。それを創るのに多大な労力を費やしたからです。そうなると成長することよりも、現状維持に陥りがちになります。つまり、彼は自分を囲んでいる箱から抜け出すのではなく、箱を強化しようとしています。

私たちは限られた時間しか生きることができません。だから、ここでどんな歴史を残したいのかと考えなくてはいけません。大きな会社を創ればオーナーの個人的な貪欲さを満たしてくれるかも知れませんが、それ以上の喜びを満たしてくれることはありません。

私たちは生きる意味を見つけなくてはいけません。これは100億円企業のオーナーでも、これから始める人にも同じことが言えます。

私はそのための方法として先ほどの4つの役割を創りました。すべての人が内なる起業家精神を発見できるように。それが正しいことは既に実証されています。

ペリー: Q&Aに移りましょう。最初はジムからの質問で、“私はいつも夢見がちなのですが、そこで終わってしまいます。どうすれば、実際に行動に移し、夢を実現できるのでしょうか。”

マイケル:困ったことに、ある人は、“夢が持てないのです”と言い、またある人は“夢が多すぎて実行できないのです”と言います。ジムの場合は後者ですね。私は同じような質問を何千回も聞いてきました。

私たちはすべてのことに集中はできません。だからひとつに集中しなくてはいけません。“一人のドリーマーにはひとつの夢“というのがルールです。ジムにとって最も大事な夢は何でしょうか?もし、それを実現できたら世界を変えられる可能性がある夢、それが彼がフォーカスすべき夢です。

それを選ばなくてはいけません。そして、夢を実現するためのシステムを創ります。それがマネージャーの人格の役割です。次に職人の人格がシステムを動かします。

ジムの問題は、いま言ったことをやる方法を知らないこと、そして、自分の才能を理解しておらず、それに集中する方法を知らないことです。

問題を克服するには、第三者の手助けが必要かも知れません。それがメンターやコーチと言われる人たちの役割です。

ペリー: 次の質問はドンからです。 “私は正反対です。いまのサービス業で夢を描くことができません。”

マイケル: 先ほどいったとおり、自分で作った檻の中に入ってしまっているからです。視野が狭まっているのです。いま、会社を変革するために変化しなければ、ドンが年を取るたびに状況は悪くなる一方です。

いま77歳でいるのと44歳でいるのとでは大きく違います。44歳と22歳でも大きく違います。やるべきことをやるために必要なエネルギーが違うのです。

何もしなければ、外から何かチャンスがやってくるのを待ちながら、忙しく働き続けるだけでしょう。そしてそのようなチャンスはやってこないし、あなたの会社も変わらないでしょう。

最初に言ったことを思い出して、初心者の心になってください。ドンは私はサービス業である、という自己認識にあまりにも慣れすぎてしまっているのです。これまでにやってきたことを忘れてください。もう一度、スタートするのです。

ペリー: 次はライアンから質問です。“もし、私の夢が独立して、自由に仕事をすることだとしたら、私の夢は小さすぎるということですか?“

マイケル:この世に飲料水が限られた量しかないとします。しかし、あなたは飲めない水を飲めるようにする方法を見つけた。あなたはその方法を秘密にしておきますか?それともみんなに教えてあげますか?

もちろん、みんなに教えるでしょう。教えてあげたときのみんなの喜びとあなたに対する感謝は、かつてあなたが経験したことのないものになるでしょう。

人々はあなたのところに列を成し、あなた一人では対処できなくなるでしょう。わかりますか?それと同じことです。すべてのビジネスに同じことが言えます。

会社を大きくはしたくない、自分が生活できれば良い、という人は、飲み水を作る方法を見つけて、それを自分で飲んでいるだけです。彼らの人生はそれ以上豊かなものにはならないでしょう。

人々が小さな希望しか持てないのは、それに慣れてしまっているからです。私たちは自分のことを信じることが出来ないのです。しかし、スティーブ・ジョブズは信じていました。彼がウォズニアックと5000ドルで会社を始めたとき、それが世界で最も価値のある会社になると予想した人はいなかったでしょう。いたら狂人扱いされたはずです。

あなたは自分のうちにあるものを信じなくてはいけません。私はそれを手助けできます。しかし、私は単に自己啓発のためにそれをやるわけではありません。あなたがお金を稼いで大きなヨットを買うためにやるわけではありません。

いまの世界にはやるべきことがたくさんあります。一方、それをやる偉大な心を持った人が少ないのです。私のビジョンは、あなた方のうちにある偉大な心を呼び覚ますことです。それをやるためにプロセスを開発したのです。そして、それが機能することが世界中で証明されています。

いま、アメリカでは、黒人の子供のうち73%には父親がいないという統計が出ています。この数字を見て感じることはありませんか?

“何が起きているんだろう?何が欠けているんだろう?この問題をこの世からなくすための方法を発明できないだろうか?それをどうビジネスに出来るだろうか?”と質問してください。

世の中には、ほかにもたくさんの信じられないことが起きています。

それを解決できるかどうかは、あなたにかかっていると思ってください。あなたに責任があると思ってください。

時間がない、余裕がない、どうやればいいかわからない、というのはわかっています。しかし、私も同じでした。最初に始めたとき、どうやればいいのかわかりませんでした。発見と創造を繰り返してきたのです。それがすべての起業家が行ってきたことなのです。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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