社員のモチベーションを上げようとしても無駄である


pd

「どのようにしたら社員を動かせるだろうか? 」

あらかじめ強調して言っておくが、社員は動かせない。

社員に何かをさせることはできないのだ。

あなたにはその力がない。

その力がある者などいない。

自分自身でさえ、自分の望むとおりに動かせないのに
どうしたら他人を望むとおりに動かせるのだろうか?

■社員のモチベーションを上げようとしても無駄である

社員に何かをさせることなどできない。

モチベーションなど作り話なのだ。

何かをさせるために、社員にモチベーションを与えることはできない。

それを私はモチベーションの神話と呼ぶ。

モチベーションを与えて生産性を上げるのではなく、
その正反対こそが正しい。

最初に生産性を上げれば、モチベーションは付いてくる。

結果を出すために、社員を励ますのは間違いである。

結果を出すことによって励まされるのだ。

全くの反対である。

■社員が「生きる場所」を創る

社員にモチベーションを与える必要はない
社員をインスパイア、奨励するのだ。

ではどうやったら社員をインスパイアできるか?

かつて経験したことがある場所より、
はるかに生き生きとした仕事環境を与えることによってだ。

何よりもまずそのことを社員に分かってもらうのだ。

従って、人材開発プロセスで問題なのは

「彼らが生きる場所」を提供することだ。

■会社に使命などない

だから社是など忘れてしまおう。

そんなのは時間の無駄である。

使命を持っているのは会社ではなく、社員ひとりひとりだ。

そして、ビジネスの創業者であるあなたにも個人的使命がある。

あなたは人を雇って初めて個人的使命を伝えることが出来る。

あなたが自分の使命を伝えようとしている、その相手の人の使命が、
あなたの使命と完全に一致して初めて関係はうまくいくのである。

従って、あなたがすべきなのは、
あなたの使命を他人に売り込むことではない。

使命を共有してもらえるかどうかを見定めることなのだ。

あなたは人生についての哲学がある。

それを共有できる人を雇って関係を始めるのだ。

人を雇用するプロセスでは、心から人を魅了することが重要である。

単なる仕事以上のものを求めている人たちを雇うのだ。

人の心をつかむためには、

彼らが「生きる場所」を創るための方法を見つけることだ。

あなたが「生きる場所」が何かを理解し、
それを創り上げたならば、人々は言うだろう。

「こんな場所を求めていたんだ。こんな場所で働いたことはかつてないよ。
まったく嘘みたいだ」と。

人材開発とは「生きる場所」を創り、人の心をつかむことなのだ。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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