アンナ・カレーニナの法則


今日は「アンナ・カレーニナの法則」というのをご紹介します。

アンナ・カレーニナとは、トルストイの名作小説のひとつです。

その冒頭にこんな言葉があります。

「幸せな家族はいずれも似通っている。だが、不幸な家族にはそれぞれの不幸な形がある」

これの意味するところは、

幸せな結婚生活を送るには、多くの条件をクリアしないといけないということ。

例えば、

・惹かれあっていること
・金銭感覚の一致
・子育てに関する価値観の一致
・親戚関係の相性が良いこと

などなどです。

これらどれかひとつでも不整合が見られると、そこから結婚生活が破たんしていきます。

会社版「アンナ・カレーニナの法則」

「アンナ・カレーニナの法則」とは、これを会社経営にあてはめたものです。

卓越した会社を創るには、様々な要素を整合させていかなければならず、どれかひとつでも辻褄が合わないことがあると、全体の歯車が狂ってしまうというわけです。

身の回りの卓越した会社を見てみると、全体として整合が素晴らしく整っていることが実体験としてわかると思います。

一方で、ひとつでも不整合な部分があると、そこからほつれが生まれます。

たとえば、評判の良いレストランに行ったとします。

店内の雰囲気も良い、料理も評判通り、スタッフの対応も素晴らしい。

しかし、会計の時になって、ロクな対応がされなかった、という体験をすれば、そこが原因になり、全体の印象を一気に落としてしまいます。

また、社員から見ても、社長の言っていることと、実態の一致しない点がひとつでもあれば、会社に対する不満の原因となってしまいます。

整合性が大事

卓越している会社は、それぞれの要素の整合性を取ることを第一としています。

具体的には

・共有価値観(コアバリュー)
・戦略
・経営方針
・求める人材
・組織体制

などなどです。

たとえば、作業マニュアルをばっちり作って成功している会社もあれば、細かいマニュアルがなくても成功している会社もあります。

なぜ彼らが成功しているかというと、マニュアルがあるから、無いから、ではなく、彼らの価値観に合わせて社内の仕組みを創り、整合性を保っているからなのです。

これが、いつもガーバーが、「会社を外側から見て、全体を設計しなくてはいけない」と言っている理由です。

7つ星経営コーチングプログラム(http://7-coach.com/coaching)では、価値観を固めるところからスタートします。

それは価値観に合わせて社内の仕組みを創り、整合性を取ることがとても大切だからです。

実際のところ、この整合性を取るのは、矛盾との闘いになると思います。

ただ、卓越した会社というのは、その矛盾と闘いながら仕組みを創りあげてきた会社であり、それゆえに、他社が真似しようと思っても真似できない優位性が生まれます。

ぜひこの”整合性”という視点で、会社を見直してみてください。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。

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