マクドナルドも実現できなかったこと


(以下、「起業家精神に火をつけろ」から抜粋)

古い会社とは、いま君が持っているビジネスのことさ。古い会社に対して君ができることといえば、改善を続けるか、店をたたんでしまうしかない。

どのような会社であっても、社会が大きく変化して存在意義を失い、顧客の要望にこたえられなくなるときは来るものだ。

それをあらかじめ予想して、新しい会社 – 起業家としての第二の人生の始まり – の準備をすすめなきゃならないんだ。

古い会社の例としてはマクドナルドが最適だろう。

彼らはたった一つのブランドとビジネスモデルを展開することで、世界で最も成功したスモールビジネスとなった。

一方で、新しい会社の例としては、P&Gがふさわしいだろう。

彼らは次々に新しいブランドを創り、新しい市場を開拓することで、世界で最も成功したマーケティング企業になったんだ。

ワールドクラスの企業を創るためには、改善を続けるマクドナルドの強みと、新しいブランドを作り出すP&Gの強みを併せ持つことが必要となる。

もし、マクドナルドがハンバーガーショップの他にも、新しいブランドを次々と立ちあげて世界中で展開することに成功していたとすれば、どれほど素晴らしいビジネスモデルといえるだろう。

マネジメントのリーダーが取り組むべき課題とは、このことなんだよ。

マネジメントのリーダーとなるためには、古い会社についてではなく、新しい会社について考えなければならない。

現状を維持するためにわずかばかりの変化を加えるだけじゃなくて、会社を全く新しい場所に持っていくような根本的な変化を考えるべきなんだ。

ワールドクラスの会社を創るためには、過去の成功した部分を残しながらも、決して聖域を創るべきではない。

マネジメントのリーダーは、この矛盾の間でバランスを取りながら前に進まなければならないんだ。

最初のレッスンとして、質問に答えてほしい。

いまから会社をもう一度やり直すことになったとき、守り続けたいと思う聖域はあるだろうか?

もし、聖域があるとすれば、それはワールドクラスの企業になるために役立つものだろうか?

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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