管理職の5つのタイプ


ビジネスはリーダーシップとマネジメントのバランスが必要である。

あなたの部下である管理職が、リーダーシップとマネジメントの能力をバランス良く発揮している姿を想像してほしい。

彼らはルールに従った意思決定も出来れば、ルールにとらわれない自由な発想の意思決定も出来る。

部下を感情的に鼓舞することも出来れば、理論的な説明も出来る。

線形的な思考も出来れば、非線形的な思考も出来る。

ここでのポイントは、リーダーシップ能力とは何か?マネジメント能力とは何か?の定義をすることではない。

両者は異なる能力であり、会社が繁栄するためには、2つの能力をバランス良く発展させることが大切であると理解しておけば良い。

 

管理職の5つのタイプ

リーダーシップとマネジメント、それぞれの能力レベルの組み合わせによって、管理職を5つのカテゴリーに分けることが出来る。

 

マスター
リーダーシップ能力:高
マネジメント能力:高

非凡な結果を出す能力を持った、ビジョナリー的な人物。強力な目的意識やコミットメントを持っており、さらにそれを組織や周りの人へと伝播させることが出来る。仕事は効率的に行われ、システムは急速に改善していく。皆がそれぞれの役割を自覚しており、なぜそれが大切なのかも理解している。

 

プロフェッショナル
リーダーシップ能力:中~高
マネジメント能力:中~高

一貫性があり、信頼のおける人物。大抵のことを効率的、効果的にこなすことができ、リーダーとして、マネージャーとしてバランスが取れている。

 

管理人
リーダーシップ能力:低
マネジメント能力:高

効率的に物事を早く終わらせることが出来る。細部に気が利き、システムを作ったり、文書化に長けている一方、目的意識やビジョンの提示に欠けることがある。チームメンバーは忙しく働いているが、淡々としており、鼓舞されていない。

 

チアリーダー
リーダーシップ能力:高
マネジメント能力:低

ビジョナリーであり、戦略家であり、優れたコミュニケーション能力を持つ。しかし、優れたアイデアや情熱を、実際の行動計画に落とし込むことが苦手である。組織や情熱や熱気に溢れているが、実際の物事が進まない。

 

官僚
リーダーシップ能力:低
マネジメント能力:低

リーダーシップとマネジメント能力を磨き始めたばかりであり、ルールに従い、自分の目の前の仕事はこなすが、ビジョン、チームワーク、目的意識に欠け、物事が進みにくい。

 

さて、あなたはどこに当てはまるだろうか?

現実社会においては、リーダーシップ能力に欠ける人がマネジメントの役職になったり、マネジメント能力に欠ける人がリーダーの役職になることもある。

管理職としての責任を持つ人は、少なくともリーダーシップ能力とマネジメント能力のいくつかを持ち合わせている必要がある。そうでなければ、長くは続かない。

昨今の傾向としては、皆がマネージャーではなく、リーダーになりたがるし、起業家であるあなたは、「自分はリーダーである。細かいマネジメントは誰かに任せれば良い」と考えるかも知れない

しかし、経営者であるあなた自身は、両方の能力をある程度のレベルで持ち合わせている必要があるだろう。

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

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