創業から2年で売却した会社


この週末はガーバーの80歳の誕生日イベントに参加していました。

このイベントは、ガーバーの奥さんがサプライズで用意したもので、世界各国からガーバーの知人やガーバーのお陰でビジネスが成功した起業家、経営者たちが集まっていました。

参加者のうちの何人かが自分のビジネスの成功体験を話していたのですが、今日は中でも一番印象深かったロジャーフォード氏の話を少しご紹介させていただきます。

ロジャーフォード氏は、いわゆる連続起業家(シリアルアントレプレナー)にして、複数の会社の経営を歴任したプロフェッショナル経営者でもあります。

しかも複数の業界ですべてのビジネスを成功に導いています。その理由が、ガーバーの提唱している思想にある、ということで、彼の成功体験を話していました。

以下、話の抜粋になります。

————————————————————

From ロジャーフォード

私はマイケルのことを35年前から知っています。彼は10年前に私のことを知りました。

つまり、私は彼の本を読んで、35年前から彼のことを知っているのですが、彼と出会ったのは10年前だということです。

2005年前後、私はSyncardiaという人工心臓の会社の社長になりました。

当時、会社で造っていた商品は非常に良いものでした。しかし、まったくビジネスにはなっていませんでした。倒産の危機にあったのです。

社長に就任した時、その会社を直そうと思ったのではなく、私はマイケルが言うように、新しく始める気持ちでスタートしました。

そして、マイケルに会社に来てもらい、経営陣向けに話をしてもらったのです。

それがきっかけとなって、会社は急激に変化しました。

まったく売れていなかった人工心臓は、それ以降、何千人もの心臓に疾患を抱える人たちの命を救ってきました。

私は、過去の経験からマイケルの思想は、あらゆる業界、あらゆる場所で有効だと信じています。

会社の経営の基盤となるものは、混乱に秩序をもたらす、ということなのです。

最初に私が創業した会社は、 AlphaGraphicsという印刷の会社です。マイケルの本を読んで、その会社をシステム化、フランチャイズ化し、数百店舗に増やしたところで売却しました。

次にPetHotelというペット用のホテルを創業しました。最初の一店舗目を時間をかけて完璧なオペレーションが行われるようにシステム化しました。

そして、わずか2年後、その会社をPetSMart(ペット用品販売の大手)に売却しました。

いまでは、この事業は非常に大きな規模になっています。

最初、PetHotelを創ったとき、その会社のロゴは敢えてPetSMartに似せて作りました。

なぜかといえば、実際に店舗を開く前から、PetSMartに売却するつもりだったからです。

ビジネスは始めることよりも、出口を見つけることのほうが難しいものです。

だから私はマイケルが言うように、最初から出口を見つけてからスタートしたのです。

マイケルは、私に”モノの見方”を教えてくれました。これはどんなことにも通用する見方です。

そのお陰で私は自分が全く経験のない業界においても起業や経営が出来るようになったのです。

————————————————————

もし、ロジャーの話に興味があれば、以前、ブログにアップした、ガーバーとロジャーの対談がありますので、こちらもぜひ合わせてご覧ください。

【連続起業家(シリアル・アントレプレナー)が他業種で次々と成功し続けることができた秘密】

その1.
http://blog.entre-s.com/173

その2.
http://blog.entre-s.com/176

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。