採用活動とマーケティングは同じ


今日は「採用システム」について基本的な考え方をご紹介させていただきます。

採用は企業にとって極めて重要な活動です。

まして、中小・スモールビジネスにおいては、一人の新入社員が会社全体に与える影響が大きいので、大企業よりもその重要度は高いと言えます。

ガーバーは、人に依存したビジネスを創るべきでないと言っていますが、だからといって、誰でも彼でも雇って良い、ということではありません。

”自社にとって優秀な人材を定義し、彼らを採用し、育成する自社独自の採用システム”

が必要となります。

ガーバーは、その採用について次のように言っています。

”採用活動は、マーケティングの考え方と何も変わらない。すなわち商品が仕事であり、採用候補者が顧客である。”

つまりは、商品を売るためにマーケティングを行うのと同じくらいの気持ちで、採用候補者を見つけ、採用するべきである、ということです。

この考えをよりかみ砕くと、採用にあたっては、

・マーケティングにおける理想の顧客
→理想の採用候補者

・マーケティングにおけるチャネル
→採用チャネル(求人サイトや紹介等々)

・マーケティングにおける商品
→会社自体と募集するポジションでの仕事

・マーケティングにおけるメッセージ
→理想の採用候補者を引き寄せるメッセージ

といったようなことを作りこんでいくことになります。

たまに、Facebook等で

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【人材募集】
給与:20万円
勤務地:東京都○○区
仕事内容:営業
その他福利厚生有り
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といったような募集要項だけ書いて人を探そうとしている人もいますが、”採用活動はマーケティングと変わらない”という考え方に基づけば、これではとてもまともな採用は出来ないことがわかると思います。

これをマーケティングに置き換えてみると、商品を売るのに、商品名、価格、大きさ、といったような仕様だけ見せて売ろうとしているようなものなのです。

それではせっかくいい商品であっても、魅力が伝わらず、わずかな顧客にしか売れないでしょう。

採用でも同じことが言えます。

「うちは小さい会社なので人が集まらない」と言う経営者の方が多い一方、同程度の規模であっても、入りたいという人がたくさん集まるベンチャー企業もあります。

その違いは、上に挙げたような項目がしっかりと創りこまれているか否かが大きく影響してきます。

上に挙げた項目の詳細説明は別の機会にしたいと思いますが、まずは、

”採用活動は、マーケティングの考え方と何も変わらない。”

ということを踏まえ、自社の求人ページや求人内容が商品を売るマーケティングのページと同じくらい力を入れて創られているかどうか、ぜひ見直してみてください。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。