ビジョン明確化の次に行うこと


スモールビジネスが成長しないのは、

第一に、明確なビジョンの欠如にある。

第二に、ビジョンがあったとしても、それを現実にするための戦略の欠如にある。

第三に、戦略があった場合でも、その実行計画に問題があるからだ。

古くから

“Plan your work and work your plan.”
“仕事の計画を立て、立てたら実行せよ。”

と言われている。

そのとおりにしよう。

計画の実行は、各部門のリーダーに任される場合もあるが、それらの最終責任はビジネスオーナーにある。だからあなたは計画の実行の仕方をマスターする必要がある。

戦略を実行計画にする

ビジョンや戦略を立てたら、どのように実行すれば良いだろうか?スモールビジネスでは、綺麗なビジョンや戦略を作ったものの、棚やパソコンの中に入れっぱなし、ということは良くありがちだ。

そうならないために、戦略を実行計画に落とし込み、社員にコミュニケーションすることが必要だ。

これはビジョンを現実にするために欠かせないステップである。戦略は実行可能なステップへと分解されない限り、決して行われることがない。

実行計画は、社員を巻き込んで作成することが望ましい。ビジネスオーナー一人では計画は立案も実行できない。

そのため、社内の全階層、全部門の社員が “仕事を外側から見る“ことが必要だ。

目の前の仕事をいったん止めて、“仕事のやり方を計画する”機会が必要となる。

実行計画とは?

たとえば、あなたの会社がオーガニックフードの販売をしているとしよう。そして、今年の戦略が“オーガニックフードの業界でリーダーとなる”というものだとしよう。

そのとき、実行計画というのは、

・名の知れたシェフをアンバサダーとして雇う。

・都心の一等地に小さな小売スペースを設ける。

・オーガニックフードの認定を取得する。

といったことが挙げられる。

これらをさらに、各部門や各ポジションの実行計画へと細分化する。

1. 何をすべきか?
2. 期待される結果は?
3. いつなされるべきか?
4. 誰が責任を負うか?
5. 達成するためにはどんなリソースが必要か?

これらが実行計画に必要なものである。

実行計画の中には、コミュニケーション計画も含まれる。

チームスポーツでは、フィールドにいる誰もが、ゲームの目的とルール、自分の役割を知っている。そうでなければ、負けは確定したようなものだ。

会社もそれと同じように、誰もが仕事の目的とルール、自分の役割を知っている必要がある。

あなたの最初の仕事は、戦略と計画を社員とコミュニケーションし、誰もが仕事の目的とルール、自分の役割を知っている状態にすることだ。

そのために必要なのが、コミュニケーション計画である。

これは大半のスモールビジネスにおいてまったくなされていないものである。

コミュニケーション計画とは、詰まるところ、

・どのポジションの人が

・どのタイミングで

・どの情報を

・どんな媒体/機会で知るべきか?

を計画することだ。

会社の全メンバーが、ビジョン、戦略、実行計画のそれぞれについて、いつ、何を、どのように知ることになるのか?

それを計画しよう。

ビジョンを実現するためには、ビジョンを打ち立てるだけでは不十分である。

それを実現するための戦略と戦術、コミュニケーション計画を作ろう。

by マイケルE.ガーバー

マイケルE. ガーバー

マイケルE. ガーバー

米EMyth創業者、Michael E.Gerber Companies会長。世界No.1のスモールビジネスの権威(米INC誌による)。1977年に世界初のビジネスコーチング会社、マイケル・トーマス・コーポレーションを設立。その後、約40年間にわたって、7万社の中小・スモールビジネスをクライアントに抱える会社に成長させた。「E-Myth革命」や「会社をE-Myth化する」などの言葉が生まれるほど、世界中のスモールビジネスに変革をもたらしてきた。1985年には、初の書籍、「E-Myth(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」を出版。「起業家の視点(職人、マネージャー、起業家という3つの人格)」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」、「ビジネス開発プロセス」などの新しい概念を提唱し、現在につながる、スモールビジネス経営の新しいスタンダードを創った。同書は、16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーとなっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。