ブランドと仕組み化

前回のメール(http://blog.entre-s.com/799)で、仕組み経営を実践していくための「7つの経営力学」というお話をさせていただきました。

本日は7つの経営力学のうち、最初の2つ、リーダー力とブランド力についてご紹介させていただきます。

 

■仕組み経営の第一の力学は、

リーダー力

です。

世の中にリーダーやリーダーシップに関する理論は数ありますが、「仕組み経営」では、リーダー力を次の3つに大別しています。

リーダーシップ・スタイル
人それぞれのリーダーとしての在り方のこと。世の中にはカリスマ的なリーダーもいれば、内向的なリーダーもいて、自分なりのリーダーシップ・スタイルを理解することが、リーダーとして成果を上げる第一ステップになる。

 

リーダーシップ・スキル
優れたリーダーに共通するスキルのこと。どんなリーダーシップ・スタイルであるかに関わらず必要となる、身につけることが出来る能力のこと。

リーダーシップ・システム
会社自体にリーダーシップの機能をもたせること。夢、ビジョン、価値観を生み出すシステム、夢、ビジョン、価値観などを仕事に落とし込むシステム、またはさまざまな意思決定のシステム、個人個人のリーダーシップ・スキルを高めるシステム。

「リーダー力」というのは、リーダーシップのスタイル、スキル、システム、これらの集合体のことを指しています。

世の中のリーダー論のほとんどすべては、その人個人の能力に焦点を当てていますが(上記でいえば、スタイルとスキル)、仕組み経営の場合には、そういった個人的な能力をベースに、会社自体にリーダーシップの仕組みを内在させていく(システム)という点が大きな特徴です。

カリスマ的な創業者が大企業を創り上げたとしても、創業者が引退後に会社が停滞、衰退してしまうのは、彼らが現役のうちにリーダーシップ・システムを創り損ねたからなのです。

自分が会社の中で働くのではなく、ビジネスオーナーとして会社に関わるためには、リーダーシップのスタイル、スキル、システム、これら3つが必須になります。

 

■このリーダー力は、さらに次のような詳細なコースに分かれています。

・経営者の価値観、情熱、目的
・会社の価値観
・会社のビジョン
・戦略的指標
・起業家的タイムマネジメント
・仕事環境の整理整頓
・組織の機能不全
・カンパニーストーリー
・リーダーシップサイクル
・実現する事業計画
・リーダーシップスキル

仕組み経営導入パッケージ(http://entre-s.com/7install)やコーチング(http://7-coach.com/coaching/)では、これらのコースを状況に応じて自社に適用し、リーダー力を高めていくことが出来ます。

クラブG(http://entre-s.com/clubgでご提供している内容は、これらのコースの一部を抜粋したものになっています。

 

■7つの経営力学、二つ目は

ブランド力

です。

ブランドというと、ロゴやイメージ画像、または最近流行の自己ブランディングなどを想起されるかも知れません。

仕組み経営におけるブランド力とは、それらとは少し異なります。

ブランドとは、詰まる所、価値の約束です。

顧客は、「この商品を買えば、こういった機能、感情が得られる」という期待を持って商品を購入します。

したがって、企業側としては、その期待に沿う価値を提供する必要があります。

そして、約束した価値を提供し続ける仕組みがあれば、ブランド力が高まります。

派手に宣伝すればブランド力があがる、というわけではありません。

まずは、あなたの会社は顧客にどんな価値を提供しているのか?それを明確にしなくてはなりません。

 

■多くのスモールビジネスは、職人型の集客に追われています。職人型の集客とは、売り上げの全部、または大半を社長自身が稼ぐ、売り上げが社長の人格や人脈に依存している。このような状態のことを言います。

なぜこのようになってしまうのでしょう?

それは、顧客への価値の約束なしに自社製品を売ろうとしているからです。つまり、商品や会社自体にブランド力がないために、職人型の集客に陥ってしまうのです。

逆に、商品や会社自体にブランド力があれば、新卒社員でも商品を売れるようになります。

世の中には、非常に多くのマーケティングやセールスのノウハウが溢れています

これだけ多くの人が、マーケティングやセールスのノウハウを手に入れたがる理由は、そもそもブランドというものを考えておらず、価値の約束が出来ていないから、という理由が大きいでしょう。

だから次から次へと新しい売り上げ向上のテクニックを探し続けることになります。

逆に、ブランド力が高まると、次のようなことが可能になります。

・自社にとって最高の顧客だけを相手にできる。
・顧客に一貫性のあるサービスを提供でき、リピートや紹介が増える。
・他社との差別化が可能になる。

 

■さて、このブランド力も、リーダー力と同様、下記のような詳細なコースに分かれています。

・ブランドコミットメント
・最高の顧客の見つけ方
・顧客の認識と行動
・ポジショニング戦略
・感覚パッケージ
・マーケティング戦略

仕組み化とブランド、あまり結びつかなそうな両者ですが、上述したブランド力を高める方法も、社内で仕組み化することが出来ます。

さて、本日は本当にごくさわりだけですが、リーダー力とブランド力をご紹介させていただきました。

次回は組織力と財務力についてご紹介します。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。