「起業家精神に火をつけろ!」を読み解く その7. リーダーとしての普遍的ルール


今日は「ルール1.リーダーシップを学ぶ」の中から重要な点をピックアップいたします。

 

(引用)リーダーシップにおいても普遍的なルールが存在する。

経営者は、自分で自覚しているにしろ、していないにしろ、リーダーシップが必要な立場にあります。

一方で、”リーダーシップ”という言葉ほど、多様な定義が存在する言葉もないかもしれません。

そこで仕組み経営では、リーダーシップを3つのカテゴリーに分けて定義をしています。

・リーダーシップスタイル
・リーダーシップスキル
・リーダーシップシステム

の3つです。

リーダーシップスタイルというのは、その人独自のリーダーとしての在り方を指しています。たとえば、スティーブジョブズとビルゲイツは全くスタイルが違いますが、両者とも優れたリーダーであることには違いありません。

リーダーシップスキルというのは、あらゆるリーダーに求められる一定のスキルを指しています。リーダーシップスタイルがどうであれ、リーダーとしてのポジションにある人には必ず求められる能力のことです。

リーダーシップシステムというのは、組織に内在するリーダーシップの仕組みです。これがあるかないかで、リーダーが交代しても組織が上手くいくかどうかが決まります。

これら3つのカテゴリーに分けることで、リーダーとして何をしなくてはいけないかが明確になります。

 

(引用)明快な長期のビジョンを持ってビジネスを立ち上げる人はそういないから、ほとんどの人は、目の前で起きることに反応しているだけなんだ。そして、反応する能力とリードする能力とを混同しているんだよ。この二つの能力はまったくの別物なのにね。

ガーバーは、職人型ビジネスと起業家型ビジネスの大きな違いとして、ビジョンの有無を挙げています。

ビジョンがなければ、必然的に目の前の仕事をすることだけに集中することになります。

目の前の仕事をこなす、部下の仕事を評価する・訂正する、部下を育てる、社内の調整をする、こういった「物事に反応している」だけでは、リーダーとしての仕事をしているとは言えません。

ビジョンが何なのか?どうすればそこに行けるのか?を決めることがリーダーとしての大きな仕事になります。

 

(引用)起業家の仕事、マネージャーの仕事、職人の仕事、それぞれのために一定の時間を毎日とっておく。どの仕事にどれだけの時間を費やすかは重要ではないけれども、最初に決めた割合を守って仕事を続けてみよう。

これはメルマガでも何度もお伝えしていますが、大半の中小・スモールビジネス経営者は、職人の仕事が70%、マネージャーの仕事が20%、起業家の仕事は多くても10%しかしていません。

ガーバーは、職人型ビジネスから抜け出す第一歩は、自分がどんな仕事に時間を使っているのかを知ることだ、と言っています。

彼がビジネスをスタートさせた当時、クライアントには、まずタイムログという時間の記録を取ってもらっていたそうです。

1週間分の仕事の内容を事細かに記録することで、どれだけ職人の仕事に没頭してしまっていたか?を自己認識できるのです。

そののち、仕事を整理して、やることとやらないことに分けていきます。これはリーダーシップスキルのうちの一つ、整理力です。

では次回は「2.マーケティングを学ぶ」に入りますので楽しみにしていてください。

清水直樹

清水直樹

一般財団法人日本アントレプレナー学会代表理事 大学卒業後、マイクロソフト日本法人に入社。その後独立し、海外不動産の紹介会社を起業した後、携帯電話普及の波に乗る形で、モバイルコマース事業の創業メンバーとして参加。上場を目指すが経営メンバー同士の空中分解によって頓挫。その後、海外の経営ノウハウをリサーチし続け、2011年に世界No.1のスモールビジネスの権威、マイケルE.ガーバーと出会う。同氏の日本におけるマスター・ライセンシーとなり、2013年には日本初のE-Myth社認定コーチ(E-Myth社はマイケルE.ガーバーが創った世界初の中小企業向けビジネスコーチング会社)になる。現在は、日本の中小企業がワールドクラスカンパニーになるための支援活動に力を注いでいる。