ご提示いただいたメモを元に、未来のあなたへ向けた内省録を作成しました。
今日も「京セラフィロソフィ」を読み進めた。今回のテーマは「見えてくるまで考え抜く」である。
稲盛和夫氏は、新しく取り組むことや目標に対し、夢と現実の境がなくなるほど、そして「やれる」という確信が生まれるまで考え抜く状態を「見える」と定義している。未来が現実のようにありありとカラーで描写されるレベルだ。
氏は、例えば第二電電(DDI)を創業する際、その会社の上場時期までも事前に考え抜いており、実際その通りになったという。新しいことを始める際のシミュレーションとは、頭の中で起こり得るすべての問題を考え尽くし、解決策を導き出しておく作業なのだ。
空想とシミュレーションの決定的な差
この「見える」という概念自体は、私が傾倒しているマイケル・E・ガーバーの「仕組み経営」におけるビジョンの考え方とも深く共鳴しており、もともと好きな言葉の一つだった。ビジョンとは、単なるスローガンではなく「視覚的に見える(Visual)」ものであるべきだ。
しかし、自分自身の現状に目を向けると、激しい違和感に襲われる。私は毎月、毎週の目標を立ててはいるが、果たしてそこに至る道筋や、途中で起こり得るあらゆる障害を「見えている」と言えるだろうか。
正直に言えば、私の描いているものは「シミュレーション」ではなく、単なる「空想」に過ぎなかった。こうなればいいなという願望を並べているだけで、困難を想定し、それをねじ伏せるための思考の解像度が圧倒的に低かったのだ。稲盛氏の言う「見える」状態とは、不測の事態すらも予定調和の中に組み込まれている状態を指す。今の私には、その執念が足りない。
視覚化の精度が自信の総量を決める
思考とは、いわば「脳内でのリハーサル」である。
リハーサルが甘い役者が舞台で震えるように、シミュレーションが甘い経営者が現実の壁にぶつかって狼狽えるのは必然だ。
ビジョンをカラーで見るということは、単にキラキラした成功イメージを描くことではない。「登る山の標高だけでなく、道中に転がっている石の形まで把握すること」だ。そこまで解像度を高めて初めて、不安は自信へと昇華される。
徹底的なシミュレーションとAIによる具現化
今取り組んでいる「次世代の経営インフラを作る」という事業目標に対し、もう一度ゼロからシミュレーションをやり直す。目標達成までのプロセスで何が起きるのか、誰が反対し、どこで資金やリソースが滞るのか、すべてを「ありありと見える」まで脳内で転がし続ける。
また、仕組み経営のカリキュラムにおいて、ビジョンと目標を仕組みに分解するステップがある。ここでも、単なる言葉の羅列で終わらせず、AIを活用して「実現までの道筋」をビジュアルで出力する手法を試したい。自分だけでなく、クライアントにも「見える」状態を強制的に作り出すコーチングスタイルを構築する。
明日の朝のルーティンから、単なる目標の確認ではなく、最短ルートに潜む「石」を見つけるための思考の解剖を始める。
