今日読んだ『盛和塾』機関誌97号。共信冷熱株式会社の岸本社長の発表が強く印象に残った。

スーパーなどの冷凍冷蔵設備の設計・施工、そして24時間のメンテナンスを行う仕事だ。深夜のトラブル対応が必須で、休みがなく、いつ呼び出されるかわからない過酷な環境。社員が定着せず、一気に5人が退職するという危機も経験されている。

稲盛塾長は「従業員の犠牲で成り立っている現状は長続きしない」と指摘し、3交代制(シフト制)への移行を説いていた。

また、O2E Brands(1-800-GOT-JUNK?などを運営)の創業者の言葉も脳裏をよぎる。「ゴミ収集のような、大手がおらず小規模事業者が乱立している(Fragmented)業界こそ、フランチャイズ展開の大きなチャンスである」という話だ。

「嫌われる仕事」こそがプラットフォームになる

この事例を読んで、最初は「今の時代、気合と根性だけでこのビジネスを拡大するのは無理ゲーだ」と感じた。人間は夜寝る生き物であり、それを逆行させる労働集約型モデルには限界がある。

しかし、視点を変えれば、これは巨大なチャンスに見えてくる。

冷凍メンテナンスもゴミ収集も、世の中になくてはならないインフラだが、誰もやりたがらない「汚れ仕事(3K)」だ。だからこそ大手が参入せず、地域ごとの零細企業が、同じような苦労(採用難、長時間労働、低利益)を抱えながらバラバラに戦っている。

これがまさに「Fragmented Industry(分断された業界)」だ。

もし、この共通の痛み(Pain)を解決する「仕組み」――例えばテクノロジーによる遠隔監視や、効率的な巡回ルート、あるいは高収益化によるシフト制の導入パッケージ――を作り上げることができれば、それは単なる一企業の成功に留まらず、業界全体を統合するフランチャイズ本部へと進化できるはずだ。

コーチング業界もまた「分断された業界」である

この構造は、一見華やかに見える我々の「ビジネスコーチング業界」にも当てはまる。

ゴミ収集とは違い、「楽に稼げそう」という動機で参入者が後を絶たないが、実態は個人事業主や小規模法人が乱立し、集客やノウハウの体系化に苦しみ、疲弊している。構造的にはメンテナンス業界と同じ「分断された業界」なのだ。

「誰もやりたがらない仕事」か「誰もがやりたがる仕事」かの入り口は違えど、中のプレイヤーが共通の課題で苦しんでいる点において、勝機は同じ場所にある。

つまり、職人芸に頼るのではなく、誰でも一定の成果が出せる「パッケージ(仕組み)」を提供した者が、この分断された市場を制するということだ。

「仕組み経営コーチ」を業界のインフラにする

私が現在構築している「仕組み経営コーチ」という制度は、単なる資格ビジネスではない。これは、分断されたコーチング業界に対する「解決策のフランチャイズ化」であると再定義する。

明日からは、自社のコンテンツを「自分たちが使うため」だけでなく、「同業者がそのまま使える武器」として磨き上げる視点を強く持つ。

ゴミ収集会社がシステムによってグローバル企業になったように、コーチングという形のないサービスを、誰もが再現可能な「インフラ」へと昇華させる。それが私の成すべきことだ。

投稿者 naokish

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